決断 ページ21
Aside
谷崎「済みません、乱歩さん。失敗しました。」
江戸川「まぁいいさマフィアの様子は。」
A「地下避難室にボスを運ぶはずです。
あそこは潜入経路はない。」
宮沢「確かにそうです。移送させているみたいです。」
A「社長の意識は…」
中島「1回戻ったんだけどね、
社長はマフィアとは戦うなって。」
A「乱歩さんの決断は。」
江戸川「無理だ。
敵は奸知の権化
やつが綿密に準備した罠を時間内で覆すのは不可能だ。」
中島「乱歩さんでも?」
江戸川「僕だからわかるんだ。
とはいえ、これは立派な命令違反だ。
だから参加するか否か
自分で決めろ。」
国木田「それはマフィアと戦うか退くかの二択を今選べと?」
江戸川「そうだ。だが悩む時間はないぞ。
僕の推理では社長が安全な場所に居ると知れば
マフィアは脅 迫策に移る。」
A「脅せる材料は1人に何人もいる。家族や友人。」
江戸川「そうだ。そうなれば探偵社と雖も膝を屈するしかない。」
谷崎「やります。僕達は結局
人を傷つけることでしか人を守れない。」
与謝野「あたしもやるよ。
森先生とは昔ちょっとした因縁があってね。
あの人ならこういう終幕も納得する筈さ。」
泉「あの人は怖い。でも私のマフィアでの知識が探偵社の為に活かせるなら。
今度は私の番、Aも残ってる知識を私達にかして。」
A「喜んで。」
中島「そんな、2人まで。」
宮沢「正しいとか正しくないかは分かりません。
でも、みんなが危険な方に行くなら
そっちに行って皆を助けます。」
そして残るは国木田さんと敦くん。
2人はさっき目の前で自爆をしてしまった少女らを
思い返して決断を悩んでいる。
江戸川「お前は探偵社で最も高潔で毅い。
だから敵は最初にお前を壊そうとした。
それを忘れるな。
行くぞ。」
A「はい。」
江戸川「来ない気か敦。」
中島「…」
江戸川「それなら黒幕を追う具体的な案はあるのか、」
中島「それはこれから立案を。」
江戸川「だろうな。」
A「あの、以前花袋さんに依頼したものがあるのでは。」
中島「!」
江戸川「そうだな、そしたら、そっちは任せたぞ。敦。」
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作者名:英英王 | 作成日時:2019年7月8日 15時