虎少年と僕少女 2

嫌いなんだろうね。 ページ10

Aside




さっき出てくる時、銀ちゃんがそっと教えてくれた。



龍之介の場所。


そこに敦くんもいるはず。




そして、龍之介は多分敦くんに負ける。




気がする。



だから銀ちゃんが場所を教えてくれた理由は



人虎ではなく兄の龍之介のため。



負ければもうポートマフィアには捨てられる。



迎えにも来てくれない。



だから助けて欲しい。



そう言われた気がした。





私も敵以前に妹であり、姉である。



兄妹が心配だ。




ﾄﾞｫﾝ!!!



A「ここか!!!」




国木田さんがいる。





きっと敦くんを連れ戻しに来たんだ。




中島「誰かに生きる価値があるかどうかをお前が決めるな。」




いた、



中島「どうして彼女にもっと違う言葉を掛けてやれなかったんだ。




人は誰かに生きていいよと言われなくちゃ、
生きていけないんだ。



そんな簡単なことがどうして分からないんだ!!!!!!」





敦くんの異能力が羅生門を裂いて行く



そんなことが出来るのか。





それにお腹の傷も再性していく



芥川「羅生門！」



棘に刺された。

こんな時に言うのはなんだが、


やっぱり龍之介の力は強いと思う。




それでも……



中島「芥川ーー!!!!!!」



刺されながらも、龍之介に向かって攻撃をし始める敦くん。





芥川「羅生門 独門顎門獄」





龍之介の中でもかなり強い技だった……



A「……やりすぎじゃ。

いや、でも……。」







芥川「虎の……尾?!


空間断絶!!!」



すかさず敦くんが殴りかかるけど龍之介も当然それを防ぐ。



中島「ｳｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ!!!!!!」



敦くんの聞いたことないような声で龍之介を押してくる。





(よっぽど…嫌いなんだろうね。)






そんなこと思っていたら次の瞬間




ﾊﾞﾘﾝ!!!!!!




A「え?!」


芥川「?!?!
ｸﾞｱｯ!!!」


勝負はその一瞬で終わった。


A「龍之介！敦くん！」






???「あなたは……」




A「?!」

初対面→←英英王から

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す