え、私の生活？かなりカオスだよ。XIII

ファーストタッチ ページ19

Aside




簡単で些細で


でも忘れがちな


高く優しい


ファーストタッチ。




A「これが味方に呼吸をさせるタイミング。」





リエーフ「日向すげぇ。静かなパス。」





A「ここにいる会場はこのパスのありがたみは分からないだろうね。



さぁ、ラストスパートだ。」





助走距離は充分確保出来た。




シンクロ攻撃





相手も簡単には通してくれないだろう。




田中のスパイクがブロックされた。





やばい。後ろ。





蛍!!!あとちょっと!!!





届かない。






ﾎﾞﾝｯ






A「大地さん!!!!!!」







読んでいたのか、



大地さんはもう、そこにいて、



しっかり相手のコートにボールを返した






そして相手の攻め




そして終盤また新しい技




双子速攻 マイナステンポ“背”






この位置

この頃合い

この角度




ドンピャ






A「食らいつけ……。」





そして、勝負の最後は


本当にあっけなく終わる。






ﾄﾞﾝｯ!!!





ﾋﾟｰｰｰ!!!!!!






試合終了




セットカウント



烏野 2
稲荷崎1







会場『ｳｵｵｵｵｧｧｧｧｧ』←





A「かっこいいな。」





リエーフ「え…。」





A「きっとさ、ここにいるほとんどがびっくりしてるけど、

二人を見てきた人は驚かないよね。

0.1秒が勝負の時、2人だけは双子速攻に
唯一動揺してなかった。


早さはとても強い武器。


そして魅力的でかっこいい。


それを少しでも無敵だと他の人より知ってるだけ。




おめでとう、烏野高校。」

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