少しの期待 ページ7
青葉side
Aに涼羽という男のことを相談された。
好きになった人が、大人の人でって。
正直うちは『またかよ。』
って思った。
大人なんて無理だって。
また酷い目に会うって。
前の人もその前の人も、酷いことしてきたじゃん。
でも逆にうちはそいつに期待してる部分もあった。
Aは中学に色んなことがありすぎて
その事は今までの人に言ったって何も出来なかった。
中学の友達も……。
うちもその事を聞いて、同情とかそんなんじゃないけど
Aを守りたい、これ以上傷つかないようにしたいって思った。
そいつは大人だし世間をよくわかってると思う。
大人だからね。
だから包容力でAを守ってくれるかもしれない。
うちは女子だから『守る』にも限度がある。
大人なら動ける範囲は広い。
だからその期待に任せてみた。
青葉『Aが幸せになれるならいいと思うよ。
でもなんかあったら言ってね。』
うちが口出すことじゃないし、出せないけど。
裏切ったら許さねぇ。
そいつの弟問い詰めて地獄に落としてやると思った。
お願いだから、もうAに辛い思いをさせないで。
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作者名:英英王 | 作成日時:2018年6月14日 16時