虎少年と僕少女

江戸川乱歩 ページ22

Aside

片付けている間


敦くんは何かを考え込んでいた。



江戸川「ねぇねぇ、春野っち。
この瓶の中からビー玉取り出してくれる？」




先程私が買ってきたラムネを飲み干し


ビー玉を取ることを命じてる…？



頼んでるって方がいいか。





乱歩さんがこの探偵社で1番力のある人…らしいけど。




春野「これでよろしいですか？乱歩さん」


江戸川「いいよねぇ〜ビー玉。」


と、おじいちゃんの言いそうなことをいう乱歩さん。



いや、これが乱歩さんらしいというものなのか。



とにかく謎←




江戸川「国木田くーん。」



中島「わとととと!!!」




敦くん絶対乱歩さんのこと聞いてたwww←



江戸川「僕そろそろ名探偵の仕事に行かないと。」



国木田「あぁ…殺 人事件の応援ですね。」


江戸川「全く。この街の警察は僕なしじゃ犯人1人捕えられないんだからなぁ。

でもまぁ、

僕の能力『超推理』この探偵社

いや、この国でも最高の異能力だ。

みんなが頼っちゃうのも仕方ないよねぇ。」




国木田「頼りにしてます。乱歩さん。」



江戸川「分かってればよろしい。

そう、君らは探偵社を名乗っておいて
その実猿ほどの推理力も持ちあわしちゃいない。



この探偵社が探偵社でいられるのは
ボクの『超推理』のおかげだよ。」




と、小馬鹿にしたような言い方をされて



周りは乱歩さんを持ち上げる。



決して悪くは言ってないんだ。



ただ本当に、この人の口ぶり、周りの反応から



乱歩さんがすごい人なんだと感じた。






でも…流石に異能力がすごくてもこんなに褒めるかな…。



私だったら推理より太宰さんの異能無効化の方がすごいと思うけど。




もしこれが異能力ではなく…


本人そのものの力ならほんとにすごいと思う。



超人すぎる。




瞬時に犯人が分かるとか、異能でしかできなさそうだけど…。




国木田「小僧、ここの片付けはいい。乱歩さんのお供をしろ。現場はすぐそこだ。」



中島「僕が探偵助手ですか?!そんな責任重大な…」


江戸川「まさか…二流探偵じゃあるまいし、助手はいらないよ。」



え、じゃあなんで敦くん必要なん？←




江戸川「ほら僕…列車の乗り方分からないから。」





ドヤ顔で言うことじゃぁないな←

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