赤いマフラー【Daiki.S】

Xmas 37 ページ38

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「あ、そうそう！授業中にいきなり、
『智洋！それ私のいちごみるく！！』って叫び出した時もあったよな〜」



智「そうそう！あれほんまビックリしてんけど、Aの方見たら、寝てんねん！」




淳「寝言エグいな…」




流「人のこと言えへんで」




『もう〜！私の話はええやん！
やめてや！！恥ずかしい！！！』









しばらく私の(恥ずかしい)話をした後、私がそう言うと、みんながごめんごめんって言って、話題が変わった。









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「神山がTV映ってんのほんまビックリしたで！」



「それ！神ちゃんカッコよかったで〜！！」




智「へへっ、ほんま？ありがとう！」




「小瀧さんと藤井さんも雑誌出てて、ビックリしました！」




流「あぁ、ありがと〜」




望「最近はドラマにも出させてもらったりしてるから知られてんねん、嬉しいわぁ〜！」




『耳真っ赤やで、のんちゃん』




望「ふふ、案外恥ずかしいなぁ、これ」









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みんなが「世間って狭いわ〜」なんて言う。
その時、佐藤が何かに気付いたように、「あ」と声をこぼす。









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「でもやっぱり一番ビックリしたんは重岡の結婚やなぁー！
あんなに色恋沙汰に無縁やったアイツが！」









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佐藤がそう言うと、みんなが変に納得したような声を出す。

「あぁ〜！」とか「たしかに」とか。









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「それに今の奥さんには悪いけど、私、絶対重岡くんとAちゃんがくっつく思てたよ〜！」



「あ、俺も俺も！仲良かったし！」



「だから……クリスマス前くらいからやっけ？今の奥さんと付き合い始めた時はほんま驚いたやんな〜！」









みんなが一斉に頷く。
_____…私が一番、そう願ってたよ。









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『……ふふ、そんなこと言うたら奥さんに怒られてまうよ？』



「ふはっ、たしかにな〜」



智「……………
あ、もうそろそろ時間やで！行こか！」









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その智洋の声を合図に、私たちは会場に足を踏み入れた。








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