Xmas 11 ページ12
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放課後。
大毅と2人で部室に向かう。
その姿はいつもの大毅で、何の違和感も感じない。
そんな大毅の横顔を見つめていたら、視線に気づいたのか、目があった。
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大「何?顔になんか付いとる?」
『……………うん…目と鼻と口が…』
大「そりゃそうやろ」
『ふふっ、うそうそ
何や朝変な感じやったから見ててん』
大「え?俺が?変やった??」
『うん。いつもの大毅とちゃうかった…
けど、今いつも通りやし、思い違いやな!』
大「…そっか、アホやな!」
.
そう言うと、私の頭を乱暴に撫でる大毅。
髪の毛がものすごくボサボサになるほどの勢い。
『ちょ…っ、痛い痛い!』
大「え〜?聞こえへ〜〜ん」
『お前、私のこと女やと思ってんの?!』
大「………………っえ?」
『おい』
死ぬほど人の頭を掻き回しておきながら、「ごめんごめん」と言いながら、私の髪に手を通す。
大毅の手が通る感覚に少しドキっとした。
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_________________________……
部活終わり、大毅と一緒に帰る。
『あーー!寒い!!』
大「最近、めっちゃ寒いよなぁ…」
『私、マフラー付けよ…』
大「お、ええな!俺も付〜けよっ」
カバンからマフラーを取り出し、ぐるぐると巻きつける。
私は朝もつけていた、3人でお揃いの無地のマフラー。
大毅は、赤いチェックのマフラー _____……
『……………あれ?それ………』
大「あぁ、これ?
……ひひっ、かわいいやろ!」
『…うん、どうしたん?』
大「淳太に貰った!ええやろ!」
『そう、なんや…ええなぁ!』
大「ふふ、あげへんよ〜〜だ」
『ずっこ〜〜い!』
ものすごく笑顔の大毅。
……私はてっきり、3人でお揃いのマフラーを付けるのかと思った。
チェックのマフラーが風に揺れるたび、なんだか寂しい気持ちに包まれた。
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アボカド🥑 - めちゃくちゃ切ないなぁ、、 (11月16日 10時) (レス) @page49 id: 4e7deaf27d (このIDを非表示/違反報告)
りんな(プロフ) - ルルモさん» ありがとうございます。そう言ってもらえると作った甲斐がありました…!ご愛読ありがとうございました! (2018年8月10日 22時) (レス) id: a0bb3f43ee (このIDを非表示/違反報告)
ルルモ(プロフ) - 素敵なお話でした♪♪ (2018年8月9日 17時) (レス) id: eef0566653 (このIDを非表示/違反報告)
りんな(プロフ) - 彩果さん» ありがとうございます!更新遅くてご迷惑おかけすることもあると思いますが、これからも応援よろしくお願いします(*^^*) (2018年4月14日 12時) (レス) id: a0bb3f43ee (このIDを非表示/違反報告)
彩果(プロフ) - 重岡くん好きなので、メインですごい面白いです!続き気になります!!更新頑張ってください!楽しみにしてます(*´ч`*) (2018年4月5日 6時) (レス) id: f75f618622 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんな x他1人 | 作成日時:2017年12月15日 19時