45話:合宿2日目 ページ46
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『みなさんっ、休憩ですーーっ！』
大きな声を出して、グラウンドにいる部員に休憩時間を知らせる。
その後は、少し慣れてきたドリンク配り。
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望「Aせ〜んぱっい！」
『あ、小瀧くん。お疲れ様！』
望「……朝からお疲れ様って言われるって、なんや旦那さんみたいですねっ」
『…だっ！？も、もう何言うてんの！
先輩からかうもんやありませんっ！』
望「ふふっ〜、せんぱい可愛い〜」
『〜っ小瀧くんっ！頭撫でんといてっ！//』
「な〜に、騒いでんねん」
小瀧くんと騒いでいたら、菜沙那から貰ったであろうドリンクを片手に近づいてきた、大毅と藤井くん。
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『……っぁ、藤井…くん、大毅。お疲れ様』
流「？ん、ありがとう」
大「……おう
で？何騒いでんの？…てか、あれ？」
『？どうして……っん！』
いきなり近づいてくる大毅の顔。
え、なになに？
てか、ち、近い近い近い！！！
は、鼻くっつく…！
大「……なんか、顔色悪ない？」
『…へ？』
そ、それだけ？
望「シゲ！顔近い！！
Aせんぱいから離れて！！」
大「った？！！何すんねん小瀧！！」
小瀧くんが、大毅の頭を思いっきりしばいて、騒ぎ出す。
そんな2人の騒動に、蚊帳の外になっていると、肩を後ろからチョンチョンと突かれた。
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『……っあ、藤井……くん…』
流「ほんまや、ちょっと顔色悪いな。…それに」
『え………、』
.
藤井くんの手が私の頬に伸びる。
そのまま、ツゥ…と、私の目尻を撫でる。
流「軽〜くやけど、クマが出来てる。寝れへんかったん？」
『〜っ、//！……ぅ、うん』
流「そっか、はいっ」
『？…ひゃっ！』
.
藤井くんは持っていたドリンクを、私の頬に当てる。
冷たいボトルが、火照った体にちょうどいい。
.
流「俺の飲み残しやけど、熱中症予防」
『……ぁ、ありがとうっ…！』
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フワッと優しく笑って、グラウンドに戻っていく。
ギラギラと光る太陽よりも、藤井くんの笑顔の方が眩しかった。
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作者名：りんな | 作成日時：2017年4月24日 18時
