記憶の星【Ryusei.F】 (ページ5)

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4話ページ5

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時は放課後。
と言っても、午前中で終わったから、まだ12時前。

この後は入学式かぁ…懐かしいなぁ…。

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大「なーに、ボーッとしてんねん！」

『っいった！？ちょ、大毅！』

ドンと私の背中を叩いてきた大毅。

こいつは私が女子やということを知らへんみたいや。

大「はよ帰ろうやぁ」

『あれ、部活は？行かんへんの？』

大「今日は午後から入学式やからありませ～ん」

『なるほど』

放課後はサッカー部で忙しいはずの大毅も、今日は休み。

1年生に感謝やわ～。とか言いながら笑ってる。

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大「それにしても、A、神ちゃんと仲良かったんやな」

『神、ちゃん……？誰？』

靴を履き替えながら、聞き慣れない名前に頭はハテナ。

大「はぁ？ホームルームの時、話してたやんけ」

『ホームルーム…？
あ！神山くんのこと？大毅、知ってんの？』

大「おん、中学ん時塾一緒やってん」

『そうなんや…』

意外なところで、人って繋がってんねんやなぁ。

なんて思いながらボーッとしていると、誰かにぶつかった。

『きゃっ、！』

「あ、すいませんっ…！」

『いえ、こちらこ……そ、』

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そこには、スラッとした男の子が。

大人っぽいのに、いわゆるベビーフェイスという甘い顔立ち。

……ていうか、スタイル良すぎひん？

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「あの…ケガとかありませんか？」

『あ、はい！全然大丈夫ですっ、』

「よかった…
あ！すいません、急ぐんで！さようなら！」

ピューッとあっという間に、校内へ入って行ったイケメンくん。

胸元に花つけてたから…新入生？

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大「なんや、えらいイケメンやったな」

『大人っぽーい……』

大「？おい、A？おーい」

大毅の声なんて耳に入らず、しばらく見惚れていた。