記憶の星【Ryusei.F】 (ページ27)

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26話ページ27

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大「あ～お腹すいた～～」

『はよ、お昼食べよ～！』

「あ、うち今日部活の先輩と食べる約束してん」

『あ、そうなん？いってらっしゃい～』

ごめんな～と言いながら、遥はお弁当を片手に教室を出て行く。

遥はバスケ部のマネージャー。マネージャー仲間の先輩と食べるみたい。

今日は神ちゃんも、風邪で休みみたいやから、久しぶりに大毅と2人のお昼ご飯。

『………………飽きた』

大「？なにがやねん」

『大毅と2人でご飯食べるの、中学ん時いっぱいしたし、おもんない！』

大「おま…ひどい言い様やな
ん～、あ、じゃあ流星誘えば？」

『！？ふ、藤井くん！？む、むり…っ』

「…え？呼んだ？」

『へっ………、？』

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後ろから声が聞こえ、振り返ってみるとそこには話題の当の本人が。

まるで頭上にはてなマークを浮かべてそうな、おとぼけ顔。

顔に教科書の跡がついてるから……寝起き？

大「あぁ、流星。丁度良かったわ
Aが話あんねんて～」

『はっ！？ちょ、大毅っ！？』

流「？どうしたん、佐々木さん」

『え……えっと………お弁…当…』

流「？弁当がどうかしたん？」

『お、弁当一緒に食べませんかっ…！』

震える声を抑えて、振り絞った声。
しかしその声はあっけもなく、打ち消されてしまう。

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流「……ぁー、ごめんな、一緒に食べる相手おんねん」

『…あ、あぁ、そっか…』

大「え～そうなん？相手って誰な～ん？
俺らも一緒したらあかん？？」

『ちょ…、大毅っ…迷惑やから…』

流「あぁ、ええよ。相手に連絡してみるわ」

『…………………………へ？』

.

まさかの大毅の発言に、藤井くんが気を利かせてくれて、相手に了承をもらってくれた。

なにも知らない赤の他人やのに、了承くれるってどんな人なんやろ…。

少し緊張しながら、お弁当を持って、藤井くんの後をついていった。

屋上で待っていったのはまさかの人物だった。