記憶の星【Ryusei.F】 (ページ19)

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18話ページ19

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もう6月某日。

オリエーテーションから早約1カ月が過ぎようとしていた。

あれから藤井くんは一度も学校に来ておらず、最初のうちは風邪だのなんだのと噂されていたが、今ではすっかり入院の噂も流れている。

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『……遅いなぁ…、藤井くん』

「おはよ～A」

『あ、遥…。おはよう～』

「どうしたん、朝から辛気臭い顔して」

『………んー、ちょっと今日眠いねん…』

「そうなん？授業中寝たあかんよ」

『わかっとる』

ふふって優しく笑う遥に癒されつつも、心の不安は消えないまま。

せっかく同じクラスになったのに、もしかしたらこのまま藤井くんと会えへんのやろか…。

大「おはっよ～！」

『！？うるっさ…』

「重岡、うっさい」

そんな気持ちとは裏腹に、非常に軽快な声が耳に響く。
朝からうるさいやつや。ほんまに。

大「なんやねん、煩い煩いうるさいわ～
俺のおはよう大事にしてや～」

『もう～、朝から絡みがウザい～！』

大「そんなこと言うてると…
Aには良いこと教えたらん」

『……え、？』

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本当はこのとき少し期待してた。

だって、大毅は同じ部活やし。
大毅は、朝練後やったし。

でも、本当に期待が的中するなんて思ってもみいひんかった。

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大「流星、学校来たで！」