16話 ページ17
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「てかA、あんなキラキラした人気付かへんとかさすがやん」
『え、キラキラ…?』
「そう!めっちゃイケメンやねん
他のクラスの人からも人気やねんで!」
その遥の言葉に、そういや中学ん時もモテてたな〜 と付け足す神ちゃん。
『そっ、か…。やっぱモテんねや』
大「で?流星がどうかしてん?」
『え!?あ、や特に用は無いねんけど…』
神「そういえば、1年の時同じクラスやったやん、流星」
『!』
「あぁ、ほんまや」
大「え、そうなん?」
神ちゃんが零した言葉に、遥が続けて首肯する。
大毅は、 初めて聞いた〜 なんて目をパチクリ。
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神「仲良かったん?」
『え!?ううん、別にそんな』
大「おるか気になっただけか?」
『ま、そんなとこや…』
神「まぁ、Aが気付かへんのも無理ないよな
流星いっつも休み時間のたんびにどっか行ってんねん」
『え…そうなん?』
私の問いかけに、神ちゃんが うん と頷く。
そっか…、やから見かけへんかったんや。
大「そない気になるんやったら、会いに行くか?」
『え”っ!?』
大「教室おるんちゃう?」
『いやおらへんかもしれ…わっ!』
神「ちょっ、シゲ!」
.
そんな大毅の提案に、広げていたご飯を無理やり仕舞い、手を引かれ教室へと。
後ろから神ちゃんと遥の呆れた声が聞こえた。
.
大「あれ、おらへんなぁ…」
『もう!だから言うたやん!』
.
結局、無理やり連れていかれた教室に彼の姿は無く、その日は彼が教室に姿を表すことは無かった。
『……………藤井、くん……』
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作者名:りんな | 作成日時:2017年4月24日 18時