検索窓
今日:1 hit、昨日:14 hit、合計:351,007 hit

1ー8 ページ9





『ふ、2人は知り合いなんですか?』


「知り合い?まさか。そんなわけないでしょう?」


私の横に座る安室さんは、太宰さんを睨みつけながら答えた。


「僕こそ、Aさんに聞きたいです。なぜ…"ポートマフィア"と知り合いなんですか?」


『!?な、なんで安室さんその事を!』


まぁ、色々ありまして。と、安室さんは口元に人差し指を当てた。


「やだなぁ、私はもうポートマフィアでは無いよ。今は足を洗って、武装探偵社にいるからねぇ」


「武装探偵社に?貴方が?へぇ」


『あ、安室さん…あなた一体…』


「…そうですね、元警察官…とだけいっておきましょうか。」



なるほど。と合点が言った。

だから太宰さんのことを知ってたのか。



「なるほど。そう言えば小さい背の彼も、何やら重力を操っていましたね。あれが異能力でしたか。」


ふむ。と、口元に手を当てる安室さん。

小さい背の彼、重力を操る…それを聞いて、連想するのはただ1人。



『そういえば、さっきの質問に答えてないですね。私が彼を知っていたのは…』



その時だった。

カチャリ。と、微かに玄関から鍵を開ける音がした。



『…え。』


ツゥ…と、冷や汗が背中を伝った。


まさか、そんなはずは。

だって、帰ってくるのは来週だって、


「…はぁあ…そんな気はしたのだよねぇ」


『ちょ、ちょっと待ってくださいね…!!』


「ちょ、Aちゃん!?」



敦さんを無視して、床を蹴った。

リビングの扉を開ければ、廊下に繋がっていて、その廊下の先の玄関には…



「おー、A!ただいま!」


『か、帰ってくるなら言えよ…!』


「悪ぃ悪ぃ。サプライズしようと思ってよ」


『あぁもう、今日に限って…!!』


「あ?なんかあんのか?」


『お客さんが来てんだよ!!』



客ぅ?と、兄さんは、片眉を潜めた。

そして、玄関に視線を落とした。


「…おいA。なんでここにこの靴があるんだ?」


『え、あ、いや…それは…』


ヤバい。

額に流れる汗は、またひとつ頬を伝った。

1ー9→←1ー7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (211 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
619人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

佐倉優衣(プロフ) - ゆいさん» あ、本当ですね!申し訳ありません!ご指摘ありがとうございます! (2018年6月3日 15時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 助っ席ではなく、助手席では? (2018年6月3日 14時) (レス) id: a6574a601a (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - ユキナさん» 続きを考えて頂けるほど、深く考えて頂きありがとうございます!そうですね、入れたいとは思ってます( *´ ∀ `) (2018年5月28日 23時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 次の話辺り、戦闘が開始されますね…太宰VS中也…安室さんも恋沙汰には入るかもなぁ♪ (2018年5月28日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - アオさん» ありがとうございます!!頑張ります!(ノ´∀`*) (2018年5月28日 17時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:佐倉優衣 | 作成日時:2018年5月24日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。