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『ふ、2人は知り合いなんですか?』
「知り合い?まさか。そんなわけないでしょう?」
私の横に座る安室さんは、太宰さんを睨みつけながら答えた。
「僕こそ、Aさんに聞きたいです。なぜ…"ポートマフィア"と知り合いなんですか?」
『!?な、なんで安室さんその事を!』
まぁ、色々ありまして。と、安室さんは口元に人差し指を当てた。
「やだなぁ、私はもうポートマフィアでは無いよ。今は足を洗って、武装探偵社にいるからねぇ」
「武装探偵社に?貴方が?へぇ」
『あ、安室さん…あなた一体…』
「…そうですね、元警察官…とだけいっておきましょうか。」
なるほど。と合点が言った。
だから太宰さんのことを知ってたのか。
「なるほど。そう言えば小さい背の彼も、何やら重力を操っていましたね。あれが異能力でしたか。」
ふむ。と、口元に手を当てる安室さん。
小さい背の彼、重力を操る…それを聞いて、連想するのはただ1人。
『そういえば、さっきの質問に答えてないですね。私が彼を知っていたのは…』
その時だった。
カチャリ。と、微かに玄関から鍵を開ける音がした。
『…え。』
ツゥ…と、冷や汗が背中を伝った。
まさか、そんなはずは。
だって、帰ってくるのは来週だって、
「…はぁあ…そんな気はしたのだよねぇ」
『ちょ、ちょっと待ってくださいね…!!』
「ちょ、Aちゃん!?」
敦さんを無視して、床を蹴った。
リビングの扉を開ければ、廊下に繋がっていて、その廊下の先の玄関には…
「おー、A!ただいま!」
『か、帰ってくるなら言えよ…!』
「悪ぃ悪ぃ。サプライズしようと思ってよ」
『あぁもう、今日に限って…!!』
「あ?なんかあんのか?」
『お客さんが来てんだよ!!』
客ぅ?と、兄さんは、片眉を潜めた。
そして、玄関に視線を落とした。
「…おいA。なんでここにこの靴があるんだ?」
『え、あ、いや…それは…』
ヤバい。
額に流れる汗は、またひとつ頬を伝った。
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佐倉優衣(プロフ) - ゆいさん» あ、本当ですね!申し訳ありません!ご指摘ありがとうございます! (2018年6月3日 15時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 助っ席ではなく、助手席では? (2018年6月3日 14時) (レス) id: a6574a601a (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - ユキナさん» 続きを考えて頂けるほど、深く考えて頂きありがとうございます!そうですね、入れたいとは思ってます( *´ ∀ `) (2018年5月28日 23時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 次の話辺り、戦闘が開始されますね…太宰VS中也…安室さんも恋沙汰には入るかもなぁ♪ (2018年5月28日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - アオさん» ありがとうございます!!頑張ります!(ノ´∀`*) (2018年5月28日 17時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐倉優衣 | 作成日時:2018年5月24日 15時