検索窓
今日:4 hit、昨日:13 hit、合計:350,897 hit

1ー5 ページ6






結局あのあと2人と別れ、片耳にイヤホンを付け、音楽を流しながら帰路についた。

安室さんはというと、


「僕が速攻で捕まえます」


とやけに気合いが入っており、私の少し後ろから護衛するとのことだった。

まぁいいかと歩いていた時。

気配が、ひとつ増えた。


『っ!』


なるほど、こいつか。



「捕まえましたよ!ストーカーさん!!」


『安室さん、捕まえまし、た…か…?』



安室さんが捕まえたことを確認し、近寄った。

すると、拘束されていたのは思わぬ人だった。


嗚呼、殺意が湧いてくる。


『っ…てめぇかよ…死んどけ青鯖ァ!!』



ぐっと足に力を入れて高く飛び、犯人…太宰さんに飛び蹴りを決めた。


「ぐふっ…いたた…もう、その呼び方嫌なのだけれど…A…」


「…は?」


太宰さんは、お腹を抑えながら答える。

私と太宰さんの会話を聞いて、安室さんは目を丸くした。



『…すいません安室さん。犯人、どうやら知人でした。』


「知人、ですか。」


「やだなぁ、そんな他人行儀な。私たちは立派な恋人同士というのに。」


「…はぁ?」


『違いますので黙って息をしないでください』


「相変わらず酷いねぇ」と胡散臭い笑を浮かべる太宰さんを、じろりと睨みつけた。


『…で?なんでストーカーなんてしてるんですか』


「んー…まずひとつ言うとストーカーしていたのは私ではないのだよ」


『…はぁ?』


太宰さんは、続けた。


「ま、それはこれから私が解決するのだけれど」


『ちょっとまって、どういう…』


「ねぇ?犯人さん」


電柱の裏をトントン、と空中を叩く太宰さん。何をしているんだと思ったが、すぐに理解した。

そこに、男性が現れたからだ。


「はっ…なんでそこに人が!?」


安室さんは、目を見開いた。
しかし、すぐに私を庇うように前に出た。


「な、なんで…!?…クソッ」


"力"が解けたことに疑問を抱きつつ、再度姿を消そうとする彼。


「はいそれ禁止。」

1ー6→←1ー4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (211 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
618人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

佐倉優衣(プロフ) - ゆいさん» あ、本当ですね!申し訳ありません!ご指摘ありがとうございます! (2018年6月3日 15時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 助っ席ではなく、助手席では? (2018年6月3日 14時) (レス) id: a6574a601a (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - ユキナさん» 続きを考えて頂けるほど、深く考えて頂きありがとうございます!そうですね、入れたいとは思ってます( *´ ∀ `) (2018年5月28日 23時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 次の話辺り、戦闘が開始されますね…太宰VS中也…安室さんも恋沙汰には入るかもなぁ♪ (2018年5月28日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - アオさん» ありがとうございます!!頑張ります!(ノ´∀`*) (2018年5月28日 17時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:佐倉優衣 | 作成日時:2018年5月24日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。