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「!?Aさん、大丈夫ですか!?痛みますか!?」


『え?』



慌てふためく安室さんによって、自分が泣いていることを自覚する。

駆け寄ってきてくれた安室さんが、優しく私の涙を拭う。



「怖かったかい?」


『ん、大丈夫…なんでもない』



自分でもゴシゴシと涙を拭うと、安室さんが背中と膝裏に手を入れて抱き上げた。



「とにかく、Aさんは病院に行きましょう。」


「そうだな」



すると太宰さんがポンッと手を叩き、本当に、本当に余計な提案をした。



「そうだ!与謝野先生に診てもらえばいいじゃないか!」


『っは!?』


「あ?誰だそいつ」



知ってるか。という質問の視線を兄さんから貰い、小声で伝える。



『ショートカットの女医さん。兄さんと戦ったことあるって聞いた。』


「あー…あいつか。」


「有名な方なんですか?」


「そりゃあもう!とても優秀な医者さ。」


「それは素晴らしい!Aさん、ぜひその方にお願いしましょう。」


『い、いやです!』



安室さんの言葉に、ぶんぶんと首を全力で降った。




晶子さんは大好きだし尊敬してる。


けれど治療となれば話は別…!!



「でも傷が…」


『チョーカーで隠します!!』


「良くないですよ。治してもらえるなら治してもらわないと。」


『嫌だ!に、兄さっ…!!』



涙目になり、兄さんに助けを求める。




「Aが取り乱すのは珍しいな、そんなにか?」



首が取れそうなほど、全力で肯定してみせる。


兄さんは、ため息をついて



「…首領とどっちがいいんだよ」


『どっちも嫌だ!!』



安室さんにしがみつき、全力で拒否していると、今だけは聞きたくなかった声が聞こえた。




「なんだいA、怪我してるんだって?」


『あ、きこ…さ…!?』


「Aさん、大丈夫ですの!?」


『ナオミちゃ…!?』



なんでここに、と思った瞬間、1人だけ会話に入らず大人しいやつがいた事に気づいた。




「あー…来てしまったのなら仕方ない!A!腹をくくりたまえ!」


『青鯖手前ぇぇええッッ!!晶子さん呼んだなぁ!?』


「ほらほら、遠慮するんじゃないよ」


『いやだぁぁああ!』




晶子さんに、別室に連れ込まれてしまった。



『ぅあ、やだ、やだ、やめ…!兄さっ…安室さぁぁああああっ! !』

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佐倉優衣(プロフ) - ゆいさん» あ、本当ですね!申し訳ありません!ご指摘ありがとうございます! (2018年6月3日 15時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 助っ席ではなく、助手席では? (2018年6月3日 14時) (レス) id: a6574a601a (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - ユキナさん» 続きを考えて頂けるほど、深く考えて頂きありがとうございます!そうですね、入れたいとは思ってます( *´ ∀ `) (2018年5月28日 23時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 次の話辺り、戦闘が開始されますね…太宰VS中也…安室さんも恋沙汰には入るかもなぁ♪ (2018年5月28日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - アオさん» ありがとうございます!!頑張ります!(ノ´∀`*) (2018年5月28日 17時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐倉優衣 | 作成日時:2018年5月24日 15時

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