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4ー5 ページ38






「さぁ来い!!」



ルイトが叫んだ途端、会場中に黒いスーツを着た男達が攻めてきた。



「おやおや、これは…」


「おい太宰!!これはどういう状況だ!」



主催者である竹田を避難させたのであろう国木田さんが、会場に戻ってきた。


谷崎さんがいない当たり、彼はまだ護衛を続けているのだろう。



「全員、ぶっ殺せ!!」



男達は全員駆け出した。


が、それは出来なかった。




「…なぁ、もういいだろ。A返せよ」



キレた兄さんの異能によって、沈められたからだ。




「あーあ、中也がマジギレだ」


「ったく…もういいぞ、A。」








「…ぶっ潰せ」



兄さんから、合図が出た。


私はコクリと頷いて、男の鳩尾に肘を入れた。



「う"っ!?」



拘束が緩み、相手の体制が崩れた瞬間に、回し蹴りを決めた。



『…ふぅ。やっぱヒールはやりにくいな』



「Aさん!!大丈夫ですか!?あぁ、血が…!!」



安室さんが、慌てて私の首元にハンカチを当てる。


真っ白だったそれが、赤く赤く染まっていく。



『安室さん、汚れますよ』


「いいですよこのくらい!」



ハンカチが勿体ない。と、眉を潜めた。


私の足元で、倒れたルイトが微かに動く。




「なん、で…動け、ないっ…はず、じゃ」



『…あー…悪ぃな、同じような手は何度も食らって、耐性ついてんだ。』



兄さんは、ボソッと「そんな耐性つけたくなかったんだがな」と呟いた。


私も、こんな耐性はいらなかった。



「よし、A。安室を連れて逃げろ。」



『わかった』



安室さんの腕を引いて、慣れないヒールで走り出した。



「逃がすな!追え!!」



ルイトが指示を出すと、数人こちらへ向かってくる。


廊下を走り抜け、人数をだいたい把握してから




『《宛名のない手紙》!!』




異能力を発動し、数人には顔に紙を貼り付け視界を無くし、残りには足元に紙を巻いた。


案の定、その場で滑って転んだ。



「なるほど、そういう応用もできるんですね」


『まぁ、妨害くらいは』



走りながら話していると、突然銃声と共に左足に激痛を感じた。



『っあ"!?』



「Aさん、大丈夫ですか!?」



『は、い…幸い、弾は貫通、してます…っ』



座り込み、足を抑える私の後ろから、足音が聞こえた。

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佐倉優衣(プロフ) - ゆいさん» あ、本当ですね!申し訳ありません!ご指摘ありがとうございます! (2018年6月3日 15時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 助っ席ではなく、助手席では? (2018年6月3日 14時) (レス) id: a6574a601a (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - ユキナさん» 続きを考えて頂けるほど、深く考えて頂きありがとうございます!そうですね、入れたいとは思ってます( *´ ∀ `) (2018年5月28日 23時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 次の話辺り、戦闘が開始されますね…太宰VS中也…安室さんも恋沙汰には入るかもなぁ♪ (2018年5月28日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - アオさん» ありがとうございます!!頑張ります!(ノ´∀`*) (2018年5月28日 17時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐倉優衣 | 作成日時:2018年5月24日 15時

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