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4ー3 ページ36






「あなたは…?」



「あぁ、私は太宰治。Aの恋人さ」



「死ね」
『死ね』


私と兄さんの言葉が、重なる。



「え!?Aの恋人って安室さんじゃないの!?」


『別に安室さんとも何もねぇし、太宰さんとも何もねぇよ。』


「手前みてぇな放浪者と、あんな男にAを渡すわけねぇだろ」


「僕が、なんですか?」



声が聞こえたので振り返ると、片手に色々な料理を持ってきた安室さんが戻ってきた。



「もう、Aさん。さっきの場所にいてください」


『あ…ごめんなさい』


「心配したんですからね。…はい、あーん」



フォークで刺したお肉を差し出され、あーん、と口を開ける。


柔らかくて上品な味が、口いっぱいに広がった。



『ん、おいしい…』


「ですよね!」


「な、なぁあ!?」



私たちを指さして、口をぱくぱくと鯉のようにする兄さん。

何してるんだ?と、首を傾げる。


兄さんの後ろでは、きゃーっ!とはしゃぐ蘭と園子。

その横で、コナンくんは苦笑を浮かべている。



「A!そんなモン食うな!!」


『なんで?うめぇよ?』


「毒があるかも知れねぇだろ!」



「ペッしろ!」と怒る兄さん。

突っ込みたいところは色々あるが、とりあえず…



『…作ってくれた人に失礼だろ』


「そうじゃねぇ…!!」



兄さんは、額に手を当てる。



「さっきから思ってたけど…」


「Aのお兄さんって、シスコン…?」



そう呟く2人に向かって、静かに頷いた。



「中也ぁ、シスコンは良くないよ?Aももう立派な高校生だし…初恋もまだだろうし…というわけで、妹さんを私にください♪」


「手前にゃ死んでもやるかァ!安室ォ!手前もだ!!」


「えぇ、僕もですか。」



苦笑を浮かべ、頬をかく安室さん。


また兄さんは…と、ため息をついていると、ふと向こうに美味しそうなケーキか並んでいた。


ちょっと見るだけ…と、誘惑に勝てず、ケーキの元へ向かう。



「こんにちは。貴方も、これを?」


『え?あ…はい。』


「よければ、お取りしますよ。」



優しい笑みを浮かべ、その男は話しかけてきた。


スッとガトーショコラを取り、取り皿に置いてくれる。



『あ、ありがとうございます…』



なんだ、この人。



気味が悪い、気持ち悪い。

4ー4→←4ー2



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佐倉優衣(プロフ) - ゆいさん» あ、本当ですね!申し訳ありません!ご指摘ありがとうございます! (2018年6月3日 15時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 助っ席ではなく、助手席では? (2018年6月3日 14時) (レス) id: a6574a601a (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - ユキナさん» 続きを考えて頂けるほど、深く考えて頂きありがとうございます!そうですね、入れたいとは思ってます( *´ ∀ `) (2018年5月28日 23時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 次の話辺り、戦闘が開始されますね…太宰VS中也…安室さんも恋沙汰には入るかもなぁ♪ (2018年5月28日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - アオさん» ありがとうございます!!頑張ります!(ノ´∀`*) (2018年5月28日 17時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐倉優衣 | 作成日時:2018年5月24日 15時

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