4ー1『パーティーで』 ページ34
・
某日
キラキラと輝くシャンデリア。
上品な女性に、紳士な男性が集まる中…
『(…う…慣れないな…こういうの)』
私、中原Aは、園子の親戚が開くというパーティに参加していた。
「きゃ〜!!A似合ってるじゃない!!」
「本当!可愛い!ね、コナンくん!」
「え!?うん、そうだね!」
ため息をつく私とは対照的に、2人はキャッキャッとはしゃぐ。
あとコナンくんを巻き込むな、可哀想。
私は青いドレスで身を包み、頭にはおしゃれな髪飾りも付けている。
慣れない格好で、正直恥ずかしい。
「えぇ、とても似合ってます。宜しければ、僕にエスコートさせて頂けませんか?」
このパーティーには、毎度の如く安室さんも参加していて、白いスーツに身を包んでいた。
「お願いしまーす♪」
『お、おい!なんで園子が返事すんだよ!私は別に…!』
「僕とでは、嫌ですか?」
小動物のような表情に、『う"っ』と声を詰まらせる。
あっち、こっちと視線を泳がせ、ひとつため息を着いた。
それを肯定と取った安室さんは、慣れたように私に手を差し伸べる。
仕方ない。と腹を括った私は、ぎこちなく彼の手を取った。
「Aさん、なにか食べたいものとかありますか?」
『え?…えーと…お肉、とかですかね』
「分かりました、取ってきますね。」
優しい笑みを浮かべ、安室さんはお皿を持って向こうへ行った。
私は、最初に貰ったウェルカムドリンクをちびちびと飲んでいた。
「やぁ、綺麗なお嬢さん。よければ私とどうですか?」
『…はぁ。気持ち悪いです、太宰さん。』
ニッコリと笑みを浮かべ、いつも通りの服装で、太宰さんは私の横に並んだ。
「相変わらず酷いねぇ」
『…で、なんで此処にいるんですか』
「勿論任務さ。護衛のね」
『護衛、ですか』
彼いわく、今回のパーティーの主催者、竹田さんの護衛任務だとか。
「ちなみに、私の他に国木田くん、谷崎兄妹、与謝野先生も居るよ」
『!本当ですか?』
「勿論」と笑う太宰さんに釣られるように、口角を上げる。
そうか、国木田さんも谷崎くんもナオミちゃんも居るのか。
会えるかな、会えたらいいな。
「あぁ、それから─────」
後ろの方で、園子の黄色い悲鳴が聞こえた。
620人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
佐倉優衣(プロフ) - ゆいさん» あ、本当ですね!申し訳ありません!ご指摘ありがとうございます! (2018年6月3日 15時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 助っ席ではなく、助手席では? (2018年6月3日 14時) (レス) id: a6574a601a (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - ユキナさん» 続きを考えて頂けるほど、深く考えて頂きありがとうございます!そうですね、入れたいとは思ってます( *´ ∀ `) (2018年5月28日 23時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 次の話辺り、戦闘が開始されますね…太宰VS中也…安室さんも恋沙汰には入るかもなぁ♪ (2018年5月28日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - アオさん» ありがとうございます!!頑張ります!(ノ´∀`*) (2018年5月28日 17時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:佐倉優衣 | 作成日時:2018年5月24日 15時