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「無意識だろうけど、Aは不安なことがあるとき、メールなどで良く誤字をするんだ。
それに今、兄がいない。つまり、心の支えが居ないんだ。だから余計誤字が増える。
…僕の推理では、Aはストーカーに遭ってるはずだ。」
「それは…許せないねェ」
妾の声に、怒気が篭ったのが自分でもわかった。
可愛い妹のような存在のAを怯えさせる人間がいるなんて。
「…ふむ、相手は恐らく異能力者…しかも姿を隠すタイプ…ということは…敦くーん!!」
乱歩さんは、給湯室にいる敦を呼び戻した。
「はーい!なんですか?乱歩さん」
「大至急、米花町に向かってくれ。太宰も一緒にね」
「?は、はい…でもなんで…」
敦が首を傾げると、入口の方から声がした。
「なるほど、話は聞きました。Aがストーカーにあっているとはねぇ…」
「太宰さん!って…え?Aちゃんが、ストーカーに…!?」
敦は、慌てた様子でこちらを振り返った。
横目で社内を確認すると、国木田はそわそわと小刻みに揺れ、賢治はあわあわとしながら、ぐしゃりとボールペンを握りつぶしていた。
鏡花はぎゅっと彼女から貰ったキーホルダーを握りしめ、「そいつ殺そう…」と呟いた。
「っ分かりました。太宰さん!行きますよ!」
「勿論。敦くん、作戦なんだけど…」
2人はそう話しながら、荷物をまとめて社内を飛び出した。
その光景に、Aは相変わらず愛されてるなと頬を緩めた。
《回想終了》
「…というわけなのさ」
『なるほど…皆さんにはご心配をおかけしました。今度お菓子作って持っていきますね。』
晶子さんの話を聞いて、嬉しくなった私はそんな約束を取り付けた。
何がいいかな。なんて考えていると、クイッと小さく袖を引かれた。
「ねぇねぇA姉ちゃん。もうみんな行っちゃうよ?」
『!あ、ほんとだ。ありがとな、コナンくん』
『じゃあ私はこれで。』と、頭を下げる。
すると、入口の方から少し騒がしい声が聞こえた。
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佐倉優衣(プロフ) - ゆいさん» あ、本当ですね!申し訳ありません!ご指摘ありがとうございます! (2018年6月3日 15時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 助っ席ではなく、助手席では? (2018年6月3日 14時) (レス) id: a6574a601a (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - ユキナさん» 続きを考えて頂けるほど、深く考えて頂きありがとうございます!そうですね、入れたいとは思ってます( *´ ∀ `) (2018年5月28日 23時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 次の話辺り、戦闘が開始されますね…太宰VS中也…安室さんも恋沙汰には入るかもなぁ♪ (2018年5月28日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - アオさん» ありがとうございます!!頑張ります!(ノ´∀`*) (2018年5月28日 17時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐倉優衣 | 作成日時:2018年5月24日 15時