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食事の時間になったので、1階にあるバイキングへ向かう。
今回は小五郎さんの名義で登録したため、"毛利"と書かれたプレートのある大きな机に座った。
私の左には安室さん、右には哀ちゃんが座った。
哀ちゃんは分かるが、なぜこいつ…と、横目で安室さんを見ると目が合ってしまい、慌てて逸らす。
「じゃあまぁ…お前ら、好きなのとってこい」
小五郎さんのその言葉に、探偵団たちが「わーい」と喜びながら走っていった。
私もとりあえず飲み物をと思い、ドリンクバーでぶどうジュースを入れた。
晶子さんたちもいるのかな…と探すと、少し離れたところに2人の姿を確認する。
そして、先程の4人組…否、先程の酔っていた男性が居ないため、3人も確認した。
『(…あの人、まだ酔ってんのか)』
酒って怖ぇな…と考えながら、トレーに飲み物を乗せて、バイキングから色々お皿に移した。
「ねぇ美加?まだ勇太起きないの?」
「え?そうね…そろそろ起きてもいいと思うんだけど」
「ちょっと、様子見に行こうか」
席で話す3人の中の、小太りの男性が立ち上がった途端、
「行っちゃダメだ!!」
乱歩さんが叫んだ。
『ら、乱歩さん…?』
「っその人…」
「死んでるかもしれない」
この場の温度が下がった気がした。
さぁ…と血の気が引いてくのが分かる。
っさっきの悪寒はこれか!!
「な、なにいってるんだよ!!」
「そんなわけ…!…え?」
先程、美加と呼ばれた長袖の女性が立ち上がり、ガサガサと身の回りを漁った。
「部屋のキーカードが…ない!!」
「えぇ!?」
「っA!206号室の合鍵を借りてきて!!与謝野さんは僕と来て!」
『っはい!取ってきます!!』
出せる全力のスピードで、受付へ向かった。
『すいません!!206号室のキーカードの合鍵貸してください!』
「え?しかし、」
『早く!!人命がかかってんだよ!!』
その言葉を聞いてか、受付の人は慌ててキーカードを差し出した。
少し乱暴に手に取り、206号室へ走った。
『っ乱歩さん取ってきました!!』
「よし、開けるよ!」
カチャリ。
その音が、やけに重たく響いた。
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佐倉優衣(プロフ) - ゆいさん» あ、本当ですね!申し訳ありません!ご指摘ありがとうございます! (2018年6月3日 15時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 助っ席ではなく、助手席では? (2018年6月3日 14時) (レス) id: a6574a601a (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - ユキナさん» 続きを考えて頂けるほど、深く考えて頂きありがとうございます!そうですね、入れたいとは思ってます( *´ ∀ `) (2018年5月28日 23時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 次の話辺り、戦闘が開始されますね…太宰VS中也…安室さんも恋沙汰には入るかもなぁ♪ (2018年5月28日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - アオさん» ありがとうございます!!頑張ります!(ノ´∀`*) (2018年5月28日 17時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐倉優衣 | 作成日時:2018年5月24日 15時