志摩一未の妹のおはなし (ページ9)

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椿「ねぇ、外にメロンパン屋の車停まってる」

『え？外？』

椿「見に行ってみない？」

メロンパン？購買に出すのかな？

見に来てしまった。好奇心が抑え切れなかった。

『ほんとだ。メロンパン。まるごとだって。メロンパンにメロン入ってないのにどういうことなんだろ。』

椿「生徒会長もなんでメロンパンいるのか知らないの？」

『知らないよ。ほら、お腹すいたから戻ろ。弁当食べる時間なくなる。』

椿「だね。」

教室に戻る途中、校長室から見覚えのある姿が２つ出てきた。

伊「あれ、Aちゃんじゃ〜ん！え、Aちゃんってここの高校なの？見覚えある制服だと思ったんだよね〜」

もしかして、、、

『メロンパンの車って、、、お兄ちゃん達の、、、車、、、？？』

志「そうだ。」

志摩A、驚きを隠せない。

『まじ？まじなの？あれで捜査してんの？目立つよね？』

伊「だよね。でもね、まあ使ってた車、志摩ちゃんが運転してて故障したの」

志「おい、俺だけのせいにするな。」

『それよりさ、捜査で来たの？この学校に？なんかあったっけ。』

志「虚偽通報の犯人探し。そういえば、A、よく陸上部の試合見に行ってたよな？知り合い多いの？」

『いや〜そうでもない。中学の頃は友達がマネージャーやってたから見に行ってただけだし、今は生徒会長だから行ってるだけだからね。』

『あ、でも、バシリカ高校の人とは何度か話したことあるよ。廃部になったらしいけど。』

伊「今、廃部って言った？よっしゃー！ビンゴ！ほら！やっぱり！」

志「落ち着け。ありがとな、A。」

伊吹さんが去り際に何か言っていたけど、お兄ちゃんにフード掴まれて消えていった。

虚偽通報。そんなこと、してないよね。