志摩一未の妹のおはなし (ページ6)

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6(切なる願い) ページ6

Aside

塾が終わり、帰宅中。

今日はお兄ちゃんが帰らない日。

桔梗さんが"志摩が帰らない日はウチにおいで。好きな時にいつでも。"と言ってくれたし、ハムちゃんが"世間話でもしよう"と言ってくれたから今から向かう。

prrrrrrr)

あれ、お兄ちゃんから。

『なんでしょうか。』

志「え、機嫌悪い？」

えぇ、貴方にだけ機嫌が悪いですよ！

昨日は午前中休みだったお兄ちゃん。
私が家に帰ったら楽しみにとっておいたアイスがなくなっていた。犯人は1人しかいない。

どこのお店も売り切れでやっと見つけたのに！！！

志「あ、アイス？ごめんって。今山梨にいるんだけどさ、うどんいる？」

『いる。え、今山梨にいるの？』

志「そう。ちょっと仕事で。あ、ちょ、伊吹！」

そう言って消えたお兄ちゃんの声。そっか、伊吹さんも一緒なんだ。

伊「もしもしAちゃ〜ん。久しぶり〜、元気〜？」

『あ、伊吹さん！お久しぶりです。』

伊「俺も乾いたの買って行ってあげるね！」

乾いたの、、、？乾麺？顔面のことなの？

伊「あ、ちょっと志摩ちゃ〜ん」

伊吹さんの声と入れ替わりで聞こえてくるお兄ちゃんの声。
ほんとに仲が良いんだなあ。

志「A、今どこにいる」

『塾終わって、桔梗さんの家に行くとこ。ハムちゃんがお話ししよって言ってくれて。』

志「そうか。気をつけろよ。」

『言われなくても気をつけますよ！』

志「はいはい。じゃあ。」

ゆたくんはきっと寝てる時間だな。ハムちゃんと何話そうかな。