志摩一未の妹のおはなし (ページ4)

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私は、生徒会室以外にも毎日のように行く場所がある。

"カウンセリング室"

あの日がトラウマになっている。

車のクラクション、電気のない暗い道、暗い場所その他諸々。

私が悪いから仕方がない。こんな仕打ち、受けて当たり前だ。

「最近どう？」

『ん〜、今は精神的にも安定してる方だし、悩みとかもないから特に症状出てないです。』

　一度抱えたトラウマは、消すことが難しい。カウンセラーの藤前さんにはいつも話を聞いてもらって、できるだけストレスを溜めないようにしている。

「あと、そろそろカウンセリングだけじゃなくて、病院にも行きなさい。私の力だけじゃ出来ないこともある。来年は私いないんだから。」

この言葉、何度も言われてる。
でも、私には必要ない。

『いや、お兄ちゃんに迷惑かかるし、私は藤前さんで十分』

「ん〜、まぁ、必要になったらいつでも紹介するから言ってね。」

『はい、わかりました。』

さぁ、来週は定期テストだ。早く勉強しなきゃ。

椿「A！塾行こ！」

『今行く！』