隣の席の子が勘違いでめっちゃ追い回してくる【夜久衛輔】 (ページ28)

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からかわれつつ団席に戻り、次の種目の確認をする。

次はどうやら借り物競走らしい。

今年は生徒会の人たちが色々なお題を作っているから楽しみにしてくれと言っていた。

噂によれば定番の好きな人とかもあるらしい。

1年生から順番に出番なのでやっくんの登場は早い。

1年生の1組目がスタートした。

なんと1組目にしてお題に「好きな人」が出てきた。

お題を引いた男子はある団席まで行って女の子の手を引いてゴールまで走っていった。

一着でゴールしたその2人は校内でも有名な1年生カップルだった。

会場中の生徒たちがヒューヒューと囃し立てていた。

借り物競走も３組目まで終わりついにやっくんのいる組になった。

スタートの合図とともに駆け出し、お題を引いたやっくんはすぐに私たちの団席の方へやってきた。

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同じ団の人とかだったのかな。

クラスの男子の所へ行くものだと思っていたのに走ってくるのは女子が集まっている方だった。

なんのお題を引いたのかは分からなくて、ザワザワし始める女子たちと私をがっちりホールドする友だち数人。

ﾄﾓ1「夜久くん！Aこっちいるよー！」

ﾄﾓ2「ほらA前来ときなって、ほら！！」

ﾔｸ「おっ、助かるわ！じゃあ借りてく！！」

そういってやっくんは私の手をとりお題を首に下げてゴールへ走り出した。