借り物 ページ19
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私朝日奈A。
今世紀最大級のピンチを迎えています。
今日は体育がある。
絶対必要なのは、そう、体操服。
他のクラスの友だちのところに慌てて借りに行くが、どのクラスもないらしい。
『詰んだ………。』
途方に暮れてとぼとぼ歩いていると何かの気配を感じた。
ヤク「A…!どうかしたのかー?」
『やっくん…。今だけは世界の誰よりも輝いて見えるよ。』
「お、おう!それよりどうした?」
『実は…体操服忘れちゃいまして、借りようとしてたんだけど、どのクラスもないっぽくて。』
『体操服の下しか借りれなかったんだよね。』
『これは先輩たちにあたるしかないなー。』
上級生の教室に入るのってなんか怖いんだよね。
"誰あいつ"っていう視線がめっちゃくるし。
「うわぁまじか…」
「俺も多分今日1セットしかないかもなー。」
一応見てくると言い荷物の中身を確認してくれている。
「あ、あった!!!」
その声が聞こえやっくんの荷物へ駆け寄る。
「今日たまたま上の服2枚入ってた!」
「よく朝急いでる時ばって取って関係ないものまで持ってきてましたっていうことがあんだよなぁ。」
『え、分かる。』
「嫌じゃなかったらこれ使えよ!」
『ほんとにありがとう一生感謝します!!!!』
受け取った体操服からは柔軟剤のいい香りがした。
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あまね(プロフ) - ロングからのショート…めちゃギャップ萌えですねありがとう御座います供給過多で召されました対ありです😘 (2月27日 23時) (レス) @page16 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ココア廃人 | 作成日時:2024年2月25日 18時