隣の席の子が勘違いでめっちゃ追い回してくる【夜久衛輔】

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体育の選択授業も何回か終わり、今日は男女混合で試合形式での練習をするらしい。




え、大丈夫か主に私。







ﾔｸ「Aも上手くなったとこ見せてやれ！」



『いやいやいや、そんなこと言われても男子のボールなんか取れないよ！！』



「そん時は俺が全部とる。任せろ！」





ええ、かっこよ。


絶対今の発言でうちの女子何人か落ちたぞ。










笛の音が鳴り、練習が始まる。



女子のボールは頑張ってとってたけど男子のボールとかはやっぱりはやくて怖い。



『やっくんごめん！』


「おう！」



私が避けたボールを難なく拾い上げ攻撃に繋げる。






相手チームには運動神経の塊みたいな男子たちがいっぱいいたけど、やっくんがほとんど返していた。






男子のボールを何とか腕に当てた時はめっちゃ褒めてくれた。



「A！ナイスー！！」

そう言いながら私が飛ばしたボールをとってくれる。






運動量えぐいな。あと体力。











体育が終わり友だちと体育館を出て少し歩くと、黒尾くんがいた。




次は1.2組の体育らしい。






ｸﾛ「朝日奈ちゃんじゃんー。」
「やっくん、かっこよかったっしょ？」



『ほんとすごかった。』
『私がめっちゃ変なとこ飛ばしちゃってもとってくれたの！』





ｸﾛ「ほーう？だってよやっくん。良かったな。」




言われてみれば確かに後ろに気配を感じた。






ﾔｸ「お、おう。」



顔を赤くしてそっぽを向いてしまった。







ｸﾛ「ゆでダコですかぁ〜？？」



とか煽られてたからとりあえず置いていった。

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