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無言でひたすらアイスを口に運ぶ。
美味し…ほんと最高…。
「あのさあ、」
『んー？』
「お前、好きなやつおんのか。」
オレンジが気管に入り込み、噎せる。
『…はあ？』
「……なんや、隠すんか？」
『どうした？暑すぎて脳まで溶けちゃったの？』
コネシマと私で恋バナ？柄じゃ無さ過ぎて気持ち悪い。今まで恋愛沙汰は触れてこなかっただろう。
「別にええやろ。で、おんのか。」
妙に真剣な声色がむず痒い。…何だ、なんなんだ本当に。
『……いない、けど。』
「…ほーん？」
素直に言えば少し明るい声でそう返ってきた。
こいつ、さてはバカにしてんな？
『…どーせ私は恋もしてない喪女ですよ』
喪女って通じる？もしかしなくてもこれ死語？？
『あ、やば。』
夢中だった筈のアイスを忘れていた。話している間に暴力的な暑さのせいで液状になり始めていた。
急いで残りを口へ運ぶと、随分と柔らかくなっていた。
ちらりと隣を見ればいつの間にかコネシマは食べ終わっており、手に「はずれ」と書かれた棒を持っていた。
「……なあ、俺は好きなやつおんねん。」
『んぐっ、』
突然過ぎるカミングアウトに変なところに液が流れ込む。…デジャブだ。
『何？恋バナしたいの？』
悪いが私は今に至るまで恋を一度もしたことが無い。よってアドバイス等は出来ない。
『私、恋愛相談とか無理やで？初恋もまだやから話聞くくらいしかできへんけど…』
「初恋、まだなん？」
…これは、余計な事言っただろうか。いや、確実に言った。JKは恋の一度や二度経験してるものだろう。(偏見)これは絶対弄られる。しんどい。
どうせ明日にはあの辺のメンツ(鬱とかゾムとかシャオロンとか鬱とか鬱とか鬱)に知れ渡って馬鹿にされる未来が見える。
『…そうですけど。』
最後の一口を飲み込む。
ただの木の棒に成り果てたそれを唇から離した。
その腕を掴まれる。
打って変わって、温かくて柔らかい。
太陽をうけた金髪が眩しい。遠目から見てもあんなに目立つのに。
暑さでぼけっとした頭では理解が追いつかなかった。
「間抜け面やなあ…」
『……………は、？』
「思考停止しとるやんけ。」
何でコネシマがこんなに近いんだ。何で私の腕掴んでるんだ。
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みりあ - はー、すぅ、ファー😇 (2022年8月1日 19時) (
レス) @page17 id: c7129416ce (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - 私にもそんな甘酸っぱい青春ありません(ﾆｯｺﾘ)あとこれ面白いです！頑張ってください！ (2021年4月26日 12時) (レス) id: 804ec0cc68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろあ | 作成日時：2021年4月13日 20時
