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コレもバレていた事に目を見開く。
……生理現象だ、許して欲しい。ワンピースだし、座り込んでいるから大丈夫だと思っていた。
…クッソ、此奴余裕そうなん腹立つわ。
『このまま堕としちゃってもイイけど…』
「何やて？」
『なーんでも。こっちの話よ』
小さく零した声は俺には聞き取れなかった。
『まだ、此処に居たいでしょ？』
「…そりゃ、そうやろ」
『じゃあ一つお姉さんと約束してくれない？』
約束、なんて可愛らしい表現をしているが実際命令だろう。有無を言わさないオーラが伝わってくる。
「…なんや。」
『金曜日。お祈りが終わった時間に会いに来るからお話しましょ？』
「話すだけ、やな？」
『そーよ。』
話すだけならまあ良いか。それに逆らった所で無駄なのは馬鹿でも分かる。
「…分かった。」
そう言えば満足気な顔。
『A。A・ダチュラ。』
首元にするりと細い腕が回る。脚の上に彼女、Aさんが乗るような体制になる。
合わせてしまえば、引き摺り込まれそうな瞳。乱れたルージュがキスした事を自覚させて。酸素を吸う度、一緒に毒の様な香りが身体に蔓延する。
『これからヨロシクね、ゾムくん』
語尾にハートがつきそうな勢いで言う。この人からは、この悪魔からは逃げられない。本能がそう知らせてくる。
嫌じゃないどころか、もっと、もっと彼女を欲してしまうのは、この甘い香りに惑わされているだけ。そう言い聞かせる。
またね。と暖かさが離れていく。
砕け散った硝子をパキンと踏み鳴らし、窓枠に足を掛ける。とん、と軽く蹴飛ばして宵に消えていった。
未だ夢現にぼうっと背中を見つめる。月明かりに髪が艷めいていた。
「…はぁ」
何時までもこうして居られない。明日も朝早いのだ。若干震える脚に力を込め、立ち上がる。ベッドにふらふらと座ると、傍に置いてあるドレッサーに俺の顔が映った。
とろんと下がった目に、唇には紅。引っ張られたせいか、襟元は乱れている。
自分でも初めて見るこんな顔に、恥辱でのたうち回る。ぐちゃぐちゃになった布団を乱暴に被り、独りごちる。
「…クソ、全部あの
艶めかしく残る柔らかい感触を振り払い、無理矢理眠りについた。
｡*⑅୨୧┈┈┈┈┈┈୨୧⑅*｡
ずっと書きたかったお話。ぞむたーさん見て思いついたものです。
不定期更新すみません許してください何でもします(何でもするとは言ってない)
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みりあ - はー、すぅ、ファー😇 (2022年8月1日 19時) (
レス) @page17 id: c7129416ce (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - 私にもそんな甘酸っぱい青春ありません(ﾆｯｺﾘ)あとこれ面白いです！頑張ってください！ (2021年4月26日 12時) (レス) id: 804ec0cc68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろあ | 作成日時：2021年4月13日 20時
