Seduction zm ページ26
※シスター、悪魔
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『…あはっ』
『みーちゃった♡』
ストロベリームーンが輝く夜、一匹の
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厳粛な雰囲気の中、静かに聖歌が響く。
周りと同じ様に指を組み、目を閉じて祈る。
私がシスターに拾われたのはもう十年程前の事。身寄りの無い事を話すと快く教会に置いてくれた。
恩返しという訳では無いが、私もシスターを志し、ここでお手伝いをしている。
…一つ、嘘をつきながら。
嗚呼、神よ。この様な裏切りをする私をどうか、どうかお許し下さい。
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聖堂がある場所から少し薄暗い廊下を進んだ奥。
そこに私の部屋がある。
慣れた手つきで錠を外し、自室に入った。
ウィンプルを取り、後ろでちょこんと結んだ女にしては短い髪を解く。
「…暑。」
何だか凄く暑い。
先程まで聖堂にいた時は雨の影響か、寧ろ肌寒かったというのに。
少し換気しよう、そう思い立ち上がる。
__________パリーンッ！！！！
耳を劈く硝子の音。思わず目を固く閉じた。
…何だこれ、甘い、あまい匂い。
近くに何かしらの気配を感じる。
恐る恐る瞼を上げると、眼前に知らない女の子の顔。
「うわあっ！！」
『んふふふ、いい反応』
後退り、彼女から距離を取る。
口端を悪戯に釣り上げ、人差し指を唇に当てる仕草が妙に艶っぽく映り、心音が上がる。
……待て、こいつ。
人間じゃ、ない？
作り物にしてはよく出来過ぎた、エナメルの様に光るツノ。ふわふわと左右に揺れるアロー型の尻尾。そして少し筋張った羽。
まるで、昔読んだ本に出てきた悪魔みたい______
「だ、誰やお前！！」
『あら？シスターさんがそんな言葉遣いしていいの？』
「…い、今は関係ない、でしょう」
同様の余りつい素が出てしまった。余計しどろもどろになる私を見てけたけた笑う。
「それより、貴方は何者なんですか。ひ、人呼びますよ。」
『人なんて来ないでしょう？』
『ただでさえ、教会の周りは民家が無いみたいだし…』
『ここに住んでるのは貴方…ゾムだけでしょう？』
何で、なんでそんな事知ってるんだ。名前も。
『…何でバレてるのかって顔。』
『ホントに可愛い…んふ、ねえゾム？』
依然として崩れない笑顔のまま、含みを持たせて彼女は言った。
『私、貴方の一番の秘密。知ってるの。』
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みりあ - はー、すぅ、ファー😇 (2022年8月1日 19時) (
レス) @page17 id: c7129416ce (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - 私にもそんな甘酸っぱい青春ありません(ﾆｯｺﾘ)あとこれ面白いです！頑張ってください！ (2021年4月26日 12時) (レス) id: 804ec0cc68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろあ | 作成日時：2021年4月13日 20時
