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ハッピーエンドが1つ ページ3

『うーん!ようやく手続きが終わったわ!面倒くさかったけどね。』


「えっと、なんで来たの?」


『ふふっ、届けたいものがあったからよ。』





◇◇◇



場所は変わり、ポムフィオーレの談話室。談話室のソファに優雅に座るのはヴィル・シェーンハイト。ルーク・ハイト。そしてエペル・フェルミエ。いつもの3人に加えて、A・スカーレット・ヒールがいた。ポムフィオーレ寮生たちはAを興味津々に見ていた。




『はい。これ。』


「え、なに?この箱?実家の林檎が入ってるの?」


『何でもかんでも私=(イコール )実家の林檎にしないで。』


「そう…だったね。ごめんね。」


『まぁ、いいわ。エペル。開けてみて。』




エペルが箱を開けた。箱の中には赤と青の柄をしたブーツが入っていた。



「これって……」


『エペルのおばあちゃんから聞いた。あんた、少しだけど、足が伸びたって。』


「で、でも、大きい、かな?」


『男の子はいつか身長が高くなるものよ。あんただっていつかは170cm以上は伸びるからね。その為の予備の靴よ。』




そう淡々と話すAだったが、エペルは嬉しそうに靴を見た。



「あ、ありがとう。」


『別にいいわよ。

…あ、忘れてた。貴方達にも靴を差し上げないといけなかった。』




Aはヴィルとルークを見ながら、言う。そして持ってきたであろう鞄の中から箱を取り出す。



「え…、良いのかしら?」


『えぇ』




まず、ヴィルに靴が入っているであろう箱を渡した。

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作者名:キナコ | 作成日時:2020年11月15日 14時

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