２０，決闘の末に ページ21
【Aside】
決闘当日、私はどさくさに紛れて、決闘するエースとデュースを見ていた。
『………』
クロウリー「これよりハーツラビュル寮の寮長の座をかけた決闘を行います。
挑戦者はエース・トラッポラ。そしてデュース・スペード。挑戦を受けるのは現寮長であるリドル・ローズハート。
では、決闘の掟に従い、挑戦者のハンデである魔法封じの首輪を外してください。」
そう学園長が言うと、リドル先輩はエースとデュースの首輪を外す。
エース「あー、やっと首輪が外れた！」
リドル「どうせすぐまたつけられることになるんだ。つかの間の解放感を味わうといい。
キミたちがボクに決闘を挑むと聞いて耳を疑ったよ。本気で言ってるのかい？」
，
エース「あたりまえじゃん。」
デュース「冗談で決闘を挑んだりしません。」
，
リドル「フン。まあいいや。それじゃあさっさと始めよう。」
リドル先輩は余裕の表情を浮かべ、そしてトレイさんは苦い顔…納得してない表情だった。
そして学園長の合図で、決闘が始まった。
，
，
，
リドル「
「「うわああああ！！」」
『っ、２人とも！』
，
エース「ぐ……っ、くっそぉ！魔法を具体化させるヒマもなしかよ！」
デュース「ここまで手も足も出ないなんて……」
，
ユウ「は、速い！」
クロウリー「魔法の強さはイマジネーションの強さ。魔法の効果を正確に思い描く力が強いほど正確性も強さも増す。ローズハートくんはますます魔法に磨きがかかっていますね。」
グリム「ふな” あぁ……。レベルが違いすぎるんだゾ。」
リドル「フン。５秒もかからなかったね。その程度の実力で、よくボクに挑もうと思ったものだ。恥ずかしくないの？
やっぱりルールを破る奴は、なにをやってもダメ。お母様の言う通りだ。」
ズキンと私の心が痛んだ。
，
リドル先輩は、私に似てる。
私はずっと人間を守って、自分が犠牲になれば皆、幸せになれる…って、思っていた。
けど此処に来て、私の考えは間違ってるって教えてもらったんだ。
私には教えてくれる人たちがいる。
けどリドル先輩には自分が間違えてるってことを
教えてくれる人が、いないんだ。
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キナコ(プロフ) - ラムさん» コメントありがとうございます！続篇を作って暫くしたら上げたいと思います！ (2020年12月19日 12時) (
レス) id: ea8df4566c (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2020年12月19日 9時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キナコ | 作成日時：2020年6月20日 8時
