検索窓
今日:4 hit、昨日:8 hit、合計:341,047 hit

2、あの方のお気に入りになれば、 ページ3

ドサッと生臭い匂いが辺りを充満する。




「大丈夫だった?君、」




そう男は声を掛けてきた。



『っ、はい、ありがとうございます。』




「君、家族がいるんだよね?家族はどうしたのかな?」




『っ、』




私は泣きそうになり、しゃがみ込んでしまった。



『は、母を、あ、あの男と同じ服を着た人たちに、こ、殺され、ました。父は、わ、分かりません。』


ゆっくりと今の状況を男に私は話し出した。


すると、男は




「鬼殺隊に家族を殺されたのか……可哀想にね。」





きさつたい?






『な、何ですか?そ、それは、』



「聞いたことないかな?鬼を殺す昔からある組織、鬼狩りってやつ、」




『き、聞いたことありません。』





「そっか。」





私の母は、"きさつたい"というものに殺されたの?


鬼を狩る?私の母は鬼だけど、人の血肉なんて喰らったことないのに、





『そ、そんなッ、』




私の頭の中は真っ白になった。






.









私の母は、何もしてないのに、









.









.




「君、面白いねぇ、もしかしたら"あの方"に気に入って貰えるかも。」






あの、方?




「俺はねぇ、実は鬼なんだけど、ある方に鬼にして貰ったんだ〜!」




『お、鬼?』




「君の母親もあの方に鬼にして貰ったんだろうね〜、」




私のお母さんを鬼にした"あの方''?






「君は憎いだろ?鬼殺隊が。」






ドクン、と心臓が波を打つ。






.








.





憎い、






.







私の母を殺したあの鬼殺隊が、







.






『……ッ、憎い、憎い!!』






「ふふ、君はきっと気に入られるよ。」








.






この時の私は17歳だった。

3、貴方様の仰せのままに。→←1、悲劇の始まり。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (706 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2115人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 鬼殺隊 ,   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

キナコ(プロフ) - 藍梨さん» はい!これからは気長に更新をしていこうと思います! (2022年4月3日 14時) (レス) id: ea8df4566c (このIDを非表示/違反報告)
藍梨(プロフ) - すっごく面白いです!この作品に引き込まれるように読んでしまいました!続き頑張ってください、応援しています! (2021年9月20日 10時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
苺谷らむ(プロフ) - キナコさん» 体調にも気をつけてくださいねッ (2020年12月13日 20時) (レス) id: 4db45bcbc3 (このIDを非表示/違反報告)
キナコ(プロフ) - 苺谷らむさん» はい!ゆっくり自分のペースでやっていこうと思います! (2020年12月11日 22時) (レス) id: ea8df4566c (このIDを非表示/違反報告)
苺谷らむ(プロフ) - ここここっ更新停止だとぉぉぉぉぉ復活、待ってますっする← (2020年12月2日 15時) (レス) id: 4db45bcbc3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:キナコ | 作成日時:2020年3月2日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。