愛を込めて 【ヒプノシスマイク】

神宮寺寂雷より愛を込めて ページ10

いくつになっても彼女を好きという気持ちは止まらない、むしろ加速していく。


今、私の髪を楽しそうに弄っているのは愛おしき彼女、Aである。
数分前に「髪をいじらせて！寂雷さん！」と可愛らしい笑顔で言われ今に至る。

「そんなに楽しいかい？」

「うん！寂雷さん髪綺麗だもん！」

鼻歌を歌い出した彼女に疑問を投げかけるとそう返された。



しばらくして髪を弄るのに飽きたのか、私の膝の上に座ってくる彼女。

「寂雷さんの膝の上は落ち着くね〜。」

なんて言いながら寛いでいる彼女。
人の気も知らないで、、、

するといつのまにか静かになったAの顔を覗き込んでみると、案の定寝ていた。

あいも変わらず彼女は無防備だ。

彼女と私は少し年の差がある。
たまに話が合わない時があるが私にわかってもらおうと一生懸命話す彼女はとても可愛い。

そんな彼女にとって今この状況に危機感というものを感じないのか。

まあ実際感じてないからしてるんだろう。
信頼してくれているように感じて嬉しくはあるが、いつでも我慢できるわけではないことを身体に教えこまないといけないかな？

「A、愛してる。」

耳元でそう囁き、耳にキスを落とす。

流石に驚いたのか飛び起きたA

「じ、寂雷さん？！」

と真っ赤な顔で言う彼女に加虐心を煽られる。
彼女が耳が弱いことはもう知っている。

耳に息を吹きかけたり、キスをしたりしている最中可愛らしく漏れる声。その声でまた彼女を好きになる。




あぁ私もまだまだ若いらしい。


〜神宮寺寂雷より愛を込めて〜

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