愛を込めて 【ヒプノシスマイク】

有栖川帝統より愛を込めて ページ9

「ただいま〜！」

そう勢いよく言ってドアを開ける。
いつもはここで可愛らしい笑顔のAが、おかえり！と迎えてくれ、俺が目一杯抱き締めるはずだ。
だが今日は一向に彼女が現れない。

あれ？ 寝てんのか？

「A〜？」

そう言いながらリビングに入る。

「あれ？」

そこには彼女は居らず、寝室に行ってみてもいない。

「A？いないのか？」

そう言いながら(結構デカめの声で)台所にも行ってみる。
やはり彼女はいない。

いや、ここはAの家だしいるもいないもあいつの自由なんだけどさ、、、

えっ？何ほんとにいないの？

今日は大勝ちとまではいかなかったけど、勝った方だったから気分良かったんだけどなぁ〜
一気に冷めた感じ。

「ちぇ〜」

わかりやすく拗ねながらソファーに座る。

てかほんとになんで今日いないんだ？
う、浮気？！な訳ないよな〜。

そんなことを考えているといつの間にか寝ていたらしい。

「んっ、、、んぅ」

目を覚ますとタオルケットがかけてあった。

「あっ！帝統君！起きた？」

いまいち状況を把握していない俺の元へAが可愛らしい笑顔で駆け寄って来た。

「もう、帰って来たら帝統君寝てたから驚いちゃったじゃん！」

と笑顔で喋るA

あぁ、、可愛い。

まあ状況把握は後でいいか、ゆっくりAに手を伸ばし抱き締める。

「ただいま、A。」

少し赤みを帯びた顔でいつもの可愛い笑顔を見せながらおかえり、とAは言った。


〜有栖川帝統より愛を込めて〜





オマケ
(なんで今日遅かったんだ？)

(えっ？ あはは、違うよ？帝統君が早すぎたんだよ〜？)

(ん？俺はいつも通りに、、、)

(今、まだ5時半過ぎだよ？いつも6時くらいにうち来ることが多いでしょ？)

(はっ！たしかに、、、)

(私も今帰って来たばっかりなんだからね？)

(なるほどだからチャイムにも出なかったのか、、合鍵で開けたけど、、、)

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