愛を込めて 【ヒプノシスマイク】

碧棺左馬刻より愛を込めて ページ4

「膝枕されたい！」

彼女がそんなことを言い出した。


俺たちは今日特に用事もなく俺の家でたむろっていた。

2人でソファに座り他愛もない話をしながら寛いでいた時に何の脈絡もなくそんなことを言い出したのだ。


「何でだよ。」

そう問いかけてみると、

「何となく！気分！」

と満面の笑みで言い放つA。

そうだったこいつはそういうやつだった。
普段から何も考えずに気分で生きているようなやつだったことをすっかり忘れてた。

今もなおキラキラとした笑みでこちらを見ている。

「好きにしろ。」

言うや否や、俺の膝に自分の頭を乗せてくる。

「左馬刻君は誰かに膝枕したことある？」

と突然俺の膝の上で聞いてくるA。

「ない、、かもな。」

そう答えると元々上機嫌だった顔をより輝かせて

「左馬刻君の初めてもらっちゃったね！」

と言った。

相変わらずこいつの無邪気さには呆れる。
俺みたいな奴と付き合ってるのが不思議なくらいだ。

まだしてやったり顔をしているAに少しいたずらをしてみたくなった。

「A。」

そう声をかける。

「なぁに？左馬刻く、、んっ」

特に疑いもせずに俺の方に顔を向けたAの口を塞ぎ深めのキスをする。

するとすぐに真っ赤に顔を染めるA。

はっ、まだまだ子供だな。



〜碧棺左馬刻より愛を込めて〜

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