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「おい日向!!休んだか!?休んだな!?もっかい速攻の練習すんぞ!感覚残ってるうちに!!」

「オオッ」

「田中さんボール出しお願いします!」

「ゲッ、もう動くのかよ!?」

翔陽と影山はまだまだ元気が有り余ってるみたいで、練習を始めようとしている。

「底なしだね」

「うん」

山口と頷き合っていると、

「早く実際の試合で試してえな...練習試合とかねえのかな....」

「練習試合...!!他の学校と...試合....!」

影山の言葉に翔陽は目を輝かせている。確かに、練習試合見てみたいかも。そんな話をしていたとき、

「組めた!!組めたよーっ!練習試合っ!!!相手は県のベスト4!!“青葉城西高校”!!」

体育館の入り口から興奮冷めやらぬ声が響く。突如決まった練習試合の相手に、皆んな思い思いの反応だ。

「おっ!君らが問題の(・・・)日向君と影山君か!」

あ、意外と容赦ないなこの先生。
そんな先生は武田先生というらしく、先輩方との会話から察するによく土下座をしているらしい。なんでだ。

「ただ、条件があってね....“影山君をセッターとしてフルで出すこと”」

それはまた、複雑な条件だなぁ。と、チラリと菅原さんを盗み見る。斜め後ろからでは表情は分からないが、良い気持ちはしていないだろう。

「い...良いじゃないかこんなチャンスそう無いだろ」

「良いんスかスガさん!烏野の正セッターサガさんじゃないスか!」

尤もな田中さんの意見に菅原さんは、少し俯いてた顔をあげ、堂々と言った。

「俺は日向と影山のあの攻撃が4強相手にどのくらい通用するのか見てみたい」

それはチームのことを考えた先輩らしい言葉だった。

それから練習試合の日程を聞き、今日の部活は終了となった。

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作者名:声優2次元大好き! | 作成日時:2020年7月12日 17時

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