天才外科医【Dr.STONE】

6話 ページ7

そして、遂に______

「おおおおおお、破った！！破ったぞついにー！！」

洞窟の中大樹の雄叫びが響いた。

「．．．石の破片．．．？」

自身を覆っていたものを不思議そうに見たのち、彼は外へと歩みを進めた。

そんな大樹を待っていた光景は

「そうか．．．！みんな、やはり！そういうことか．．．！」
　
石化された人々と、大自然だった。

大樹は、川で顔を洗って気合を入れ直し、途中霊長類最高の高校生の石像を見つけながら記憶を頼りに想い人のもとへと歩いていく。

「杠＿＿＿＿」

「(見間違うわけもない何千年たとうが)」

「生きてたんだなあの日からずっと．．．．．！」

大樹の目に映ったのはあの日と同じ姿勢でクスノキにいた杠だった。

「よくぞ生きてた！でかしたぞクスノキ樹齢何千年だ！！」

「杠が流されないよう守っててくれたんだなずっと．．．．！」

大樹は杠に語りかける。


「すまん！俺は守れなかった。いやどっちかっつうと！杠に守られてたのは俺だ」



「(生きられたんだずっと、杠がいたからあの絶望的な暗闇で一人、何百年何千年ずっと＿＿＿＿)」




「おし！やっと言えるぞ！聞いてくれ杠あの日の続きを もう遥か遠い昔のあの日の続きを＿＿＿＿」





「(大好きでした何百年も何千年も．．．．．！)」

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