16話 ページ17
千空の言葉はまだはっきりとしない。奏は嫌な予感を感じ少し怪訝そうに顔を歪める。
「千空、あなた最強くんと2人で何があったの?」
「____獅子王司は善い奴で、人殺しだ」
2人は息を飲む。
「......だいたい把握したわ。さっさと杠ちゃんを助けましょう。」
3人は外に出て杠の元へと駆ける。
大樹がそろそろと杠に復活液をかけようとするのを後ろから来た千空が容赦なくかける。
「うおおいきなりパシャッと!なんかもっとこう....あるだろー!」
「時間がないのよ!我慢して。」
さらに後から来た奏が大樹を宥める。
しかし杠はなんの反応も起こさない。
「何も起きんな 大丈夫だ!杠 大丈夫か!なのかー!?」
「あせんな反応に時間かかんだよ。こいつは一種のコールドスリープだ。カラダの微量金属元素で作った保護膜みてえなもんで、謎原理な元素の位相ズラし___石化状態をキープしてる」
「むずかしいな!なんだかとてつもなく!」
「ただの仮説だ丸一年のガンバリまくった実験からのな。ようはその膜をナイタール液しみしみで一部でもブチ破れりゃ、そっから
ビシッと石化状態の杠にヒビが入る。そしてそのままばらばらと石化がとけた。
「杠!!ああああああ分かるかーーー!」
「....大樹、くん....?」
「ああああああ すまん!3700年も待たせてしまった、すまん.....!!」
倒れた杠を支え、言葉を交わしている2人を尻目に奏はゆっくりと思考を巡らせる。
「(司は善い奴で、人殺し___。つまりは石像を壊して回ってるってことよね。目的は、いくつか考えられる。純粋な力だけのこの世界では間違いなくあの子が最強だろう。その状態を維持したいというのが大前提だろ___)」
「おい、奏!聞いてんのか!」
「ん、ああ、ごめん、考え事してた」
「テメー、たまにそういうとこあるぞ。」
「だからごめんってば」
見ると話は終わっていたようで千空は怪訝そうに、大樹は心配そうに、杠は不思議そうに奏を見ていた。
「えっと、さっきから気になってたんだけど、、」
「私は奏、よろしく杠」
「あ、はい!よろしくお願いします」
173人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
千ちゃん - とっても面白かったし、自分で名前を決められて凄かったです。👏🏻 (2023年4月19日 6時) (レス) @page19 id: 7eea639ecf (このIDを非表示/違反報告)
声優2次元大好き!(プロフ) - 火鉢さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年3月29日 18時) (レス) id: ab94ca0abd (このIDを非表示/違反報告)
火鉢 - 凄く好きです!更新頑張って下さいね! (2020年3月29日 18時) (レス) id: c1314e5ab2 (このIDを非表示/違反報告)
声優2次元大好き!(プロフ) - tpgjdmpaaaさん» ご指摘ありがとうございます!外したつもりが、外れてなかったみたいです.... (2020年3月23日 20時) (レス) id: ab94ca0abd (このIDを非表示/違反報告)
tpgjdmpaaa(プロフ) - オリジナルフラグ立ってますよー (2020年3月23日 20時) (レス) id: c9af492563 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:声優2次元大好き! | 作成日時:2020年3月23日 16時