42話 ページ44
「華姫?」
不思議そうに首を傾げたのは乙骨だった。
「華姫ってあれだろ?呪霊と華みてぇに綺麗に戦うから〜ってやつと、一華の名前から、だろ?」
「うん、表向きはね。」
パンダの言葉に五条は平然と答える。
「表向きは、華のように美しい、星爛堂家のお姫様たち、そして最強のお姫様、一華から、って言うのが通説なんだけど、もう一つ、意味がある。」
五条の言葉に狗巻を除く3人は首をかしげる。
「華姫っていうのは、呪霊と戦い、最後、華のように可憐に、儚く
"散る"から
っていうのが、一番の理由だよ。」
その言葉で、狗巻の顔は険しさを増し、3人は呆然として五条を見る。
「散る....?」
「うん、本来の力を100%出し切った華姫たちは、皆一様に、25を過ぎたあたりで、戦場で、死んでる。」
「25...?」
衝撃的な事実に3人はまた呆けた顔でおうむ返しをした。
「彼女達はとても強い。そして亜夢も同様に強い。だからね、星爛堂家の人間を悲劇のヒロインにして、周りに気を遣わせ、戦場にすら立たせなくなる、そういうのをさせないように上が全力で隠してんの。」
「そ、そんなん言っていいのかよ。」
「ん?ダメだよ?」
「おい!」
真希の言葉に平然と返す五条。
「まあまあ、落ち着いて、本題はこっからだから。」
「本題?」
「言ったろ?約束事があるって。」
一呼吸起き、五条は続ける。、
「星爛堂家の人間が死ぬ程の本気を出すとき、一つだけ目に見える特徴があるんだ。」
「特徴...」
「目がね、紅く染まるんだよ。少しずつ紅くなり、両目が紅くなったらあとは、出し切るまで暴れて、死ぬ。」
3人は五条の言葉に驚きを隠せない。
「そんで、姫がもし任務とかの最中にさ、本気で怒ったり、目が紅くなってきたりしたら無理やり気絶させてでも止めてくれない?」
「しゃけ」
ここまで黙っていた狗巻が当然だとでも言うように返事をする。
「うん、ま、棘は知ってた。3人は?」
「当たり前だろ。」
「おう、全力で止めてやる!」
「頑張ります。」
「良かった、約束ね。」
3人の返答に、五条は何処か安堵した風に頷いたのだった。
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声優2次元大好き!(プロフ) - ゆりゆりさん» ご指摘ありがとうございます!これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2020年2月1日 20時) (レス) id: ab94ca0abd (このIDを非表示/違反報告)
ゆりゆり(プロフ) - 夢小説にあまり棘くんの小説や短編が無いので、とても嬉しく思い見させてもらってます!更新頑張ってください!後 恐らく乙骨ゆうたの漢字は優太では無く憂太だと思います!夢主ちゃんが怪我した時の棘くんの反応とか凄く気になりますね……(シャキッ) (2020年2月1日 10時) (レス) id: 891272833b (このIDを非表示/違反報告)
声優2次元大好き!(プロフ) - パピコさん» ありがとうございます!これからも頑張ります!よろしくお願いします! (2020年1月21日 16時) (レス) id: ab94ca0abd (このIDを非表示/違反報告)
パピコ - とてもおもしろいです!狗巻くん私も好きです!更新頑張ってください!応援してます! (2020年1月20日 22時) (レス) id: ed6b97c7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:声優2次元大好き! | 作成日時:2020年1月10日 17時