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35話 ページ37

亜夢が2人に追いついたのはコンビネーションで、呪霊へと攻撃を当てた瞬間だった。

「真希ちゃん!恵くん!」

「!星爛堂先輩!
真希さん、二度と三節棍なんて使わせないで下さい!!」

「慣れると便利______
恵!!」

2人の背後にいる亜夢には分からないが、真希の声音から察するに呪霊から伏黒は攻撃を受けたらしい。
そして伏黒に気を取られた瞬間、

「「真希さん!!/真希ちゃん!!」」

真希の肩へと攻撃が刺さる。

「(クソ!!俺がしくったせいだ!!)」

【《心臓を狙った一突き...素晴らしい反応です
術師というのは殊の外情に厚いのですね。仲間
が傷つく度隙が生じ______?!》】

「「!!」」

加茂が傷つき、狗巻が傷つき、伏黒も真希も傷つき、ここまで溜まっていた亜夢の怒りがついに、殺気として放出した。

「!(姫がこんなに静かに起こるのなんて見たことねぇ。、てヤベェこのままだと!)」

思った真希は亜夢に声をかけようとする、しかし

「(声が出ねぇ、どうなってやがる?!)」

【《(なんという殺気。喋ることすらままならない。これが、あの星爛堂家______)》】

この場を支配する亜夢の静かな殺気に3人は動くことができない。
しかし当の本人の顔は冷静そのものだった。

人は度を超えた怒りを感じると自然と冷静になる。彼女を支配しているのは仲間たちを傷つけた呪霊への怒りのみ。

「(なんだこの感じ、星爛堂先輩、顔はいつもと変わんねぇのに____!)」

「(右目が!!紅く____!クッソ遅かったか...)」

伏黒と真希がそう思ったその瞬間、おおよそ亜夢のその華奢な体から出るとは思えないような水飛沫が川から上がる。

そのことを2人が認識した時、亜夢はもうすでに真希や伏黒の間を通り過ぎていた。

「(悪い、棘、悟、約束守れなかった...)」

真希が思った時には、亜夢はもう、呪霊の目の前にいた。

川底を多少えぐりながら、亜夢はとてつもないスピードで、薙刀を振り抜く。

「(黒い、光....?)」

______黒閃

黒い光を帯びた薙刀は呪霊の右脚を削った。
亜夢はその勢いのまま薙刀を投げ捨てる。投げ捨てた薙刀は近くの木へと刺さった。

【《(?!速い、速すぎる!!)》】

そうして亜夢は、右手を呪霊の胴体へと当てる。

衝撃(インパクト)

______黒閃

またもや亜夢の攻撃は黒い光を帯びていた。

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声優2次元大好き!(プロフ) - ゆりゆりさん» ご指摘ありがとうございます!これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします! (2020年2月1日 20時) (レス) id: ab94ca0abd (このIDを非表示/違反報告)
ゆりゆり(プロフ) - 夢小説にあまり棘くんの小説や短編が無いので、とても嬉しく思い見させてもらってます!更新頑張ってください!後 恐らく乙骨ゆうたの漢字は優太では無く憂太だと思います!夢主ちゃんが怪我した時の棘くんの反応とか凄く気になりますね……(シャキッ) (2020年2月1日 10時) (レス) id: 891272833b (このIDを非表示/違反報告)
声優2次元大好き!(プロフ) - パピコさん» ありがとうございます!これからも頑張ります!よろしくお願いします! (2020年1月21日 16時) (レス) id: ab94ca0abd (このIDを非表示/違反報告)
パピコ - とてもおもしろいです!狗巻くん私も好きです!更新頑張ってください!応援してます! (2020年1月20日 22時) (レス) id: ed6b97c7d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:声優2次元大好き! | 作成日時:2020年1月10日 17時

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