呪術廻戦 原作沿い

20話 ページ22

「まあ、とにかくこれで終わり、だね。」

そう言って五条は手を一度叩いた。

「さぁ悠仁、他に聞いておきたいことある？」

虎杖に聞く五条

「ん〜と、そうだ！姫先輩は、なんで高専に来たの？」

聞いた虎杖だったがその言葉に2人は静まり返る。

「え？なんかダメなこと聞いた？」

そんな2人を見て慌てて聞き返す虎杖に亜夢は、笑みを浮かべながら答えた。

「ううん、ダメじゃないよ。大丈夫。」

「ほんと？」

「うん。えっとね、私の一族は100年に一度才能のある術師が生まれるんだ」

「じゃあ、じゃあ、姫先輩って100年に一度の天才ってこと？！すげぇじゃん！」

無邪気にそう言う虎杖に亜夢は苦笑しながら返す。

「天才ってわけじゃないよ。私はまだまだだもん。」

「そんなことないよ、姫強いじゃん。」

「ご、五条先生に言われても．．．．」

「え、ひど！」

「それはわかる。」

「悠仁まで？！」

己より強すぎる者に褒められても、褒められた気がしないのは当たり前だ。

「そっか、でも凄いな〜先輩。」

しみじみ言う虎杖。

「ありがとう、悠仁くん。」

そう言って亜夢は微笑んだ。

「んじゃ今度こそおしまいだね。」

「どうしよう俺のせいで外真っ暗だよ。」

昼間から始めた特訓は今や日が暮れていた。

「俺送っていこうか？」

「いや、いいよ、お姫様には騎士さんがいるからね。」

「「？」」

「まあ、取り敢えず解散！」

五条の言葉に首を傾げた2人を置いてけぼりにして解散の合図を掛ける五条。

その言葉を聞いて別れの言葉を言いながら亜夢は帰っていった。

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