【YOI】スケート界の女王 (ページ21)

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20話ページ21

勇利side

温泉oniceも終わり

僕はあることが気になってた

勇利「ねぇ、ヴィクトル」

ヴィクトル「ん？どうしたんだい？」

勇利「Aちゃんって何で練習しないの？」

ミナコ「それ、私も気になってた！」

勇利母「そやねー。起きるのも遅いしね～」

母さんまで気になってたとは

ヴィクトル「Aは最初から練習しなかった訳じゃないさ」

なら、何で？

ヴィクトル「まあ、ハッキリ言うとコーチが変わったんだよ。それだけじゃないけどね、」

勇利「プリマの人から？」

ヴィクトル「そうさ！最初はそのコーチと一緒に住んでいて、毎日練習してたよ！でも、コーチが他に仕事が入ってしばらく帰って来れないってなったからコーチの契約を終わらせたんだよ。それで、ヤコフがコーチになって、サボりはじめたんだよ」

まあ、ほとんどの人はヤコフの言うこと聞いてないけどね！と付け足すヴィクトル

コーチ変わったんだ...

そう言えば

勇利「それだけじゃないけどってもう一つあるの？」

ヴィクトル「多分、彼女は気づいてしまったんだ。」

気づいた？

ヴィクトル「自分の才能にね。練習しなくても余裕で勝てるって気づいたんだよ。」

才能...

ミナコ「才能ねぇ...」

だから、ここ数年優勝した時のAちゃんの顔がたまに寂しい様に見えたんだ

ヴィクトル「彼女はずっと1位という座に立ち続けてる。5歳の頃からずっと。」

ソレは凄いことだと思う

これからも、その記録を抜く人はいないだろう

ヴィクトル「だから、手を抜いてるのさ。大会でもね」

大会も！？

ミナコ「それで優勝出来るんならスゲェや」

ヴィクトル「彼女は四回転も余裕で飛べる。でも、飛ばない。飛ばなくたって、勝てるのだから。」

やっぱりAちゃんは凄いよ

だって絶対王者のヴィクトルが彼女を認めてるんだもん

勇利「Aちゃんの本気見てみたいなー」

ヴィクトル「近いうちに見れるよ！」

勇利「ホントに？」

ヴィクトル「多分ね！」

ここは、ヴィクトルの感を信じて見ようかな。