探しています【鬼滅の刃】弐

玖拾陸の型 ページ46

夜


皆がざわつく中、縁側で炭治郎と話す。


『ねぇ…炭治郎。どうしよう。』


炭治郎「…どうしたんだ？」


『明日…もう私は死んでるんだって思ったら…怖いんだ。』


怖い。死ぬのが怖い。



炭治郎「…そうだよな…平気なわけないよな。」


『死にたくないよ。生きてたいよ。』



炭治郎「っ…。」


無言で抱き締めてくれる。


『嫌だっ…炭治郎を置いていくのも…炭花を一人にするのもっ…』



『皆と離れるのもっ…嫌だっ生きたいよっ…！！！』




炭治郎「ごめんなぁ…守れなくてっ…！」


炭治郎のせいじゃないのに。



『ねぇ…炭治郎。』



炭治郎「？」



『大好きだよ…愛してる。』



ずっとずっと愛してる。



『もし…生まれ変われたら、私と出逢ってくれますか？』


炭治郎「もちろんだ。」



炭治郎「Aも…もし生まれ変われたら俺と出逢ってくれますか？」


『っ…もちろんだよっ…！』



炭治郎「愛してる。ずっと。」



『私もっ…。』


大好きなんだよ。


愛してるんだよ。



だから、離れたくないんだよ。




一人は嫌なんだよ。



炭治郎。ずっと君と居たかった。




暖かい君と。









寝静まった皆を横目に私は短い遺言を書きはじめた。


そして…



ゆっくり瞼を瞑った。


遺言は＿＿＿＿＿＿＿＿。

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