笑顔は君が持っていったから。【鬼滅の刃】

参拾肆 ページ35

お「かぐや。本当に悪かったね。」

『何がです？』ニコニコ

お「処刑することになってしまって…。」

『べつにいいんじゃないですか？』ニコニコ


お「っ…！すまない…！皆を静めるにはあぁするしか方法がなかったんだ」

『別に殺されても私は、構いませんが？』ニコニコ



お「すまなかった。逃げてもいいんだよ？」

『逃げません。ｽﾊﾟｯと殺してください。』ニコニコ



お「そうか。」

『最後にお願いです。最後に時まで鬼を狩らせてください。』ニコニコ

お「それだけでいいのかい？」

『はい。』ニコニコ



お「分かったよ。明日。杏寿郎と炭治郎たちとの任務がある。
行ってくれるかい？嫌なら別にいいんだよ？」

『行かせていただきます。』ニコニコ

お「本当にすまない。処刑はできるだけ避けられるように努める。」

『御意。』ニコニコ





私は、屋敷を出る前に

羽織だったもの達を拾う。


ﾊﾞﾗﾊﾞﾗになってしまった。

涙もでない。




『姉さんがいなくなちゃった。』






『もうどこにもいなーい。』





『なんとも思わない。』




胡蝶「ぁ………。」







彼女が声をかけようとしたことは、誰も知らない。


もちろん、心を無くした少女もだ。



胡蝶「(心がなくなってしまった。)」

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