笑顔は君が持っていったから。【鬼滅の刃】

拾漆 ページ18

炭治郎目線

『こんにちわ。』

誰かが来た。

炭治郎「えっと、貴女は。」

『月柱の陽月かぐやです。貴方にお話が会って来ました。』

月柱…。

愛柱を虐めてるって言う人だ。


なんのようなんだ？

炭治郎「…なんのようですか？」

『貴方の妹に会わせて欲しいの。』

炭治郎「え…。」

禰豆子に？


なんでだ？


禰豆子に……。何かするつもりなのか？

善逸「炭治郎‼駄目だって‼」

善逸もきっと、この人の噂を聞いてるんだ。

炭治郎「訳を、聞かせてください‼」

『特にないけど。』

特にない…？

じゃあ、なんで会いに来たんだ？

炭治郎「禰豆子を傷つけないと約束してください‼」

ﾌﾜｯ

その瞬間、悲しく壊れそうな匂いがした。

月柱さんからだった。

炭治郎「あっ…」

『どうしたの？傷つけないから。会ってもいいかな？』

声音を全く変えずに聞いてきた。

音を、制御してるのか？


善逸「…炭治郎‼この人の噂を知ってるだろ！？」

炭治郎「善逸…。」

善逸「なんで禰豆子ちゃんに会わせるんだよ！」

炭治郎「善逸‼」

善逸「なんだよ。ムキになって‼禰豆子ちゃんがどうなってもいいのか！？」

炭治郎「善逸‼‼陽月さんに謝れ。」

やめてくれ。善逸。


壊れそうな匂いがするんだ。

優しい匂いを書き消すほどの壊れそうな匂いが…。




善逸は、きっと音が聞こえないんだろう？

陽月さんの感情の音が。

ありがとう。禰豆子を心配してくれて。


でも違うんだ。


陽月さんを信じてあげて。


『大丈夫だよ。信用しろって言うほうが無理でしょ？』

『君たちもいてくれて良いよ。』

善逸「禰豆子ちゃんに何かしたら許しません‼」

炭治郎「善逸‼」


『禰豆子ちゃんはどこにいるの？』

炭治郎「こっちです。」

俺は、陽月さんを禰豆子部屋に案内した。

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