妹じゃありませんよ。炎柱さん。【鬼滅の刃】

肆拾陸 ページ46

千寿郎目線

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千寿郎へ。


長い間家を出ててごめんね。

千寿郎の事を忘れた事なんてないよ。

千寿郎がこの手紙を読んでるって事は私はもういないんだね。

こんなお姉ちゃんでごめんね


兄上と父上をよろしくね。

千寿郎の姉に生まれる事が出来て嬉しいです。

貴方の刀は色が変わりませんでしたが、


貴方は貴方の出来ることがあります。

自分が正しいと思う道に進んでくださいね。

自分にできることを精一杯頑張ってください。


応援してますよ。


煉獄 杏
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ｸｼｬｸｼｬになってしまった手紙と。

誰も見ていない綺麗な手紙。



「父上…持ってきました。」

襖を開けて手紙をそっと置く。


襖を閉じた。


暫くすると父上の声が聞こえてきた。

父上「杏寿郎っ…杏っ…。」

父上は、泣いていた。






.









.









.

愼寿郎目線

千寿郎が手紙を持ってきた。


２年も前の手紙なのにまるで新品だった。

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父上へ


お久しぶりです。

この手紙を読んでくれてありがとうございます。

そして…この手紙を読んでいると言う事は私は死んだんですね。


最後に父上と仲直りしたかったです。

ごめんなさい。黒色に染まってしまって。




私も炎の呼吸を使いたかったです。

父上のような強い人の娘に生まれてこれて幸せでした。

一足先に母上のもとに行って参ります。

体を大切にしてほしいです。

あまりお酒を飲みすぎないでくださいね。






煉獄 杏



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何故だ。


二人して…。

体を大切に


など…。


何故死んだ。


何故居なくなった。


「杏寿郎っ…杏っ…。」

居なくなってから気づくなど…。

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