弐拾肆 ページ24
しばらく、兄上の胸で泣いた。
?「ねぇ。何してるの?」
その声は、
無一郎だった。
無一郎「煉獄さん。どうしてAを泣かしてるの?」
違う。
泣かされたわけじゃ。
煉獄「時透少年…。」
煉獄「俺は出ていこう。二人で話すと良い!」
『兄上っ…。』
兄上は、出ていった。
無一郎「A。仲直りしたの?」
『…分からない。でも…私…煉獄家が好きっ…。』
無一郎「…俺は要らない?」
無一郎の瞳がじっと私を見つめる。
『…っ。私…無一郎とも家族だよっ…?』
無一郎「俺か煉獄家の人たち。どっちかを選ぶとしたら?」
いつもだったら、間違いなく無一郎と即答していた。
でも、自分の気持ちに気づいてしまった。
煉獄家にいたいと言う私の気持ちに。
無一郎「煉獄家に帰りなよ。」
『いやっ…!私は、無一郎とも家族だから‼あの日。
支えてくれたのは無一郎達だったから‼』
『どっちかを選ぶなんて…無理だよ…。』
無一郎「でも、いつか選ばないといけない時が来るよ。」
そんなこと、私だって
『分かってる…。』
でも、今はまだ何も決めたくない。
煉獄家に戻りたいけど。
家族を捨てられない。
たった3年間の義理の家族だとしても。
『必ず決めるからっ…今は…まだ待って…。』
有一郎が居なくなってからは、私には無一郎だけだった。
無一郎がいればそれで良かった。
お互いを支え合っていた。
でも…今は違う。
無一郎も大切だけど。
本当の家族も大切なの。
どちらかを選ぶなんて私には…。
無理だよ。
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ふじか(プロフ) - すごく厨二病全開の文章で面白かったです! (2021年10月26日 10時) (レス) @page3 id: ae671ca5ff (このIDを非表示/違反報告)
みかんといちご - うわっ…ワシ…全然空気読めてへんやん…( ;∀;) (2020年8月5日 23時) (レス) id: 085b083a26 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ〜なっつ(プロフ) - 完結おめでとうございます!続編も楽しみに読ませていただきます!そして!この作品とても面白かったです。杏と煉獄さんが幸せになれますように。 (2020年8月1日 19時) (レス) id: d2b0ff775b (このIDを非表示/違反報告)
しゅーくりーむ<^・^>(プロフ) - 続編楽しみにしています!!ファイト (2020年7月29日 5時) (レス) id: 22d7bacd23 (このIDを非表示/違反報告)
モダエミン(プロフ) - 続編楽しみにしていますね! (2020年7月28日 22時) (レス) id: 971db014c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネア | 作成日時:2020年5月9日 12時