君を見ると『テスメグ』 (ページ7)

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テス『メグメグ～速くしてよ～』

メグ『テステス…速すぎ…』

今、メグメグとテスラはネイルショップのあるモールに来ていた。

スプリンターの足の速さに追い付く訳もなく、メグメグは肩で息をしながらテスラの後についていく。

テス『ほら～速く！』

メグ『分かってるよ！』

メグメグがやっとの思いで追い付くと、テスラがメグメグの手をとる。

いきなりのことに驚いていると、テスラが笑顔でネイルショップの看板を指差す。

テス『ほら！目の前だよ！早く行こ！』

メグ『……うん』

メグメグは顔が赤くなったことがテスラにばれないようにフードで顔を隠した。

店員『いらっしゃいませー』

若く、綺麗な女性の店員がメグメグ達にお辞儀をする。

店員『２名様ですね。奥へどうぞ』

店員の後についていくと、真っ白で清潔そうな部屋に入る。

そこには席が２つ用意されていた。

店員『今ネイリストを呼んで来ますので、少々お待ちください。』

店員がいなくなった後にテスラは興奮した様子だった。

メグ『…テステスはネイルされても良いの？』

メグメグは真剣にテスラを見る。

テスラはこれでも立派な男の子だ。

ネイルとかをする男の人もいるが、明らかにこのお店は女性用のお店。

テスラも流石に入りづらいじゃないかとメグメグは考えたのだ。

だがテスラはそんなこと気にする様子はなく、不思議そうに答えた。

テス『何で嫌がる必要があるの？』

メグ『…あー聞いたメグメグが悪かった』

テス『？』

しばらくするとネイリストの人が来て、メグメグ達は静かになる。

１人の若い女性のネイリストの人がメグメグの前に座る。

店員『お待たせしました。今回はどのようなイメージでネイルしましょうか？』

メグメグは少し考えながら、ネイルのイメージを黙々と考えているテスラを見た。

そこでふとあるイメージがメグメグの頭を駆け抜ける。

メグメグ『これでお願いします！』

メグメグは嬉しそうにそのイメージのネイルをしてもらった。