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テスラはメグメグの部屋の扉を勢いよく開けるとそのままの速度で寝ているメグメグに突進した。
テス『低速停止っと!』
毛布がふわりと一瞬宙を舞う。
テスラはふて寝で無視しているメグメグの後ろに周り、同じように横になった。
しばらくそうしていると、メグメグが口を開く。
メグ『……………何?』
テス『………』
テスラは何も言わず、横になったまま。メグメグは寝てしまったんじゃないかと思い、後ろを振り向こうとした。
瞬間、ぎゅっと抱き締められる。
メグメグは何が起こったか分からず、呆然とする。
テス『メグメグ、』
テスラのいつもより低い声がメグメグの耳に触れる。
メグメグは次の言葉を待っていた。
言ってほしくて、言いたかった言葉を。
テス『ごめんね……』
メグメグはテスラの方へ向き直り、テスラの胸の中に顔を埋めた。
メグ『…メグメグもごめん』
テスラは少しだけ、笑顔になってメグメグを強く抱き締めた。
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アタリはレトロゲームをしながら、テスラとメグメグのバトルを眺めていた。
そこにvoidollが通り、目を見開く。
voi『かピッ!モノヲコワシマシタネ!?』
voidollの大声にテスラとメグメグは逃げるように部屋から散った。
voidollはやれやれと言うように、疑問を口に出す。
voi『ナゼナノデス?フタリハナカナオリシタノデハナイノデスカ?』
アタリはそんな疑問に笑いながら、答えた。
アタ『voidollは知らねぇのか?』
voi『ナニヲデス?』
アタ『喧嘩するほど仲が良いって言葉』
voidollは目を丸くしながら、納得したように部屋を片付け始めた。
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作者名:小鳥原咲也 | 作成日時:2019年5月13日 15時