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テスラの話を最後まで黙って聞いていたアタリは重い空気を切るように言った。
アタ『テスラ、お前らしくねぇよ』
テス『え?』
慰めてもらえるのかと思っていたテスラは予想外の言葉に目を見開いてアタリを見る。
アタ『お前はどんな失敗もはね除けて成功してきたじゃんか。それなのにどうしてそんなにネガティブになってるんだよ。お前らしくねぇ』
アタリは立ち上がり、台所からコーラ2本を持ってきて、1本をテスラの前に置いた。
アタ『今回の失敗は次の成功に繋がるんだ!だったら、失敗を繋げるようなことしてちゃもったいないだろ?』
テスラはアタリの言葉を聞きながら、グビッとコーラをイッキ飲みした。
アタリはそんなテスラを見て笑い、コーラに口をつけた。
テス『……アタリの言う通り。僕らしくないよね!そうと決まれば、メグメグに謝ってこないと!』
アタ『おう!行ってこい!』
テスラはコーラがからになった小さなペットボトルを勢いよく置くと、出口の扉に手をかけた。
テス『アタリ』
アタ『ん?』
テス『ありがとう』
アタ『…おう!』
テスラはメグメグの部屋へと走り去っていった。
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作者名:小鳥原咲也 | 作成日時:2019年5月13日 15時